30 日分 | 60 日分 | 90 日分 | 180 日分 | |
リベルサス3mg | 8,800 円 | 15,400 円 | 19,800 円 | 35,200 円 |
リベルサス7mg | 18,700 円 | 33,000 円 | 46,200 円 | 79,200 円 |
リベルサス14mg | 24,200 円 | 44,000 円 | 60,500 円 | 110,000 円 |
1 本 | 2 本 | 4 本 | |
マンジャロ2.5mg | 7,700 円 | 13,200 円 | 19,800 円 |
マンジャロ5mg | 12,300 円 | 21,200 円 | 31,600 円 |
GLP-1受容体作動薬とは
GLP-1(Glucagon-Like Peptide-1)受容体作動薬は、もともと2型糖尿病の治療薬として開発されましたが、体重減少効果も認められ、現在では肥満症治療にも使用されている薬になります。
GLP-1の働き
GLP-1は体内で自然に分泌されるホルモンで、主に以下の働きがあります:
- 食欲抑制効果:脳の満腹中枢に作用し、食欲を抑えます
- 胃排出速度の遅延:胃の内容物が腸に移動する速度を遅くし、満腹感を長く持続させます
- インスリン分泌促進:血糖値に応じてインスリン分泌を促進します
- グルカゴン分泌抑制:血糖値を上げるホルモンであるグルカゴンの分泌を抑制します
GLP-1受容体作動薬の種類
現在、日本で使用されている主なGLP-1受容体作動薬には以下のものがあります:
- セマグルチド(製品名:リベルサス®、オゼンピック®、ウゴービ®)
- 週1回の皮下注射
- 体重減少効果が特に高いとされる
- 2型糖尿病および肥満症の治療に使用
- リラグルチド(製品名:ビクトーザ®、サクセンダ®)
- 1日1回の皮下注射
- サクセンダ®は肥満症治療用に高用量で処方される
- デュラグルチド(製品名:トルリシティ®)
- 週1回の皮下注射
- 使いやすいペン型デバイス
- エキセナチド(製品名:バイエッタ®、ビデュリオン®)
- バイエッタ®は1日2回、ビデュリオン®は週1回の投与
当院ではこの中でリベルサスのみ取り扱いがあります。q
GLP-1受容体作動薬の効果
臨床試験では、GLP-1受容体作動薬による治療で以下のような効果が報告されています:
- 体重減少:治療開始から1年で体重の5〜15%程度の減少が期待できます。特にセマグルチドは高用量で15%以上の体重減少も報告されています。
- 血糖コントロールの改善:HbA1cの低下により糖尿病の管理が改善します。
- 心血管リスクの軽減:血圧や脂質プロファイルの改善により、心血管疾患のリスクが低減します。
- 非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の改善:肝臓の脂肪蓄積や炎症の減少が観察されています。
最新のGLP-1/GIP受容体作動薬について
2023年、GLP-1/GIP受容体作動薬というダブルアゴニスト薬が販売開始となりました。従来のGLP-1に加えて、GIP受容体にも作用することで、食欲抑制効果が強まるとともに、脂肪燃焼や代謝亢進の方向にも働いてくれ、より高い体重減少効果を期待できるようになりました。
現在、日本で使用されている主なGLP-1/GIP受容体作動薬には以下の1種類になります。
- セマグルチド(製品名:マンジャロ®、ゼップバウンド®)
- 週1回の皮下注射
- 現在あるGLP-1受容体作動薬の中で最も体重減少効果が高い
- 2型糖尿病および肥満症の治療に使用
副作用と注意点
これらの薬には以下のような副作用が報告されています:
- 消化器症状:吐き気、嘔吐、下痢、便秘などが最も一般的です。これらは通常、治療の初期に現れ、時間とともに軽減することが多いです。
- 注射部位反応:発赤、かゆみ、腫れなどが起こることがあります。
- 膵炎のリスク:まれですが、急性膵炎のリスクが報告されています。
- 甲状腺髄様癌:動物実験では甲状腺髄様癌のリスク増加が示されていますが、ヒトでの関連性は確立されていません。
- 低血糖:特にインスリンや血糖降下薬と併用する場合に注意が必要です。
治療の対象者
GLP-1受容体作動薬による治療は、以下のような方に適しています:
- 肥満症の方
- 食事療法や運動療法だけでは十分な効果が得られない方
- 長期的な治療とライフスタイルの変更に取り組む意欲がある方
ただし、以下の方への処方は禁忌となります:
- 妊娠中または授乳中の女性
- 膵炎の既往歴がある方
- 甲状腺髄様癌または多発性内分泌腫瘍症2型の家族歴がある方
- 重度の腎機能障害または肝機能障害がある方
メディカルダイエットにおけるGLP-1受容体作動薬の位置づけ
GLP-1受容体作動薬は、メディカルダイエットにおいて以下のように位置づけられています:
- 包括的アプローチの一部:薬物療法は、適切な食事療法、運動療法、行動療法と組み合わせて最も効果的です。
- 長期的な体重管理:GLP-1受容体作動薬の効果を維持するためには、継続的な治療が必要です。投薬を中止すると、多くの場合、体重が再び増加します。
- 個別化された治療:効果や副作用には個人差があるため、患者ごとに最適な薬剤と用量の調整が必要です。