メディカルダイエットとは?

メディカルダイエットとは?

メディカルダイエットに使用される薬は、カロリーを抑えた健康的な食事と適切な運動とともに使用することでより効果的に体重を減らせます。
体重減少薬にはいくつかの種類があり、それぞれに作用機序が異なります。最も一般的な種類には、以下のようなものがあります

食欲抑制剤

この薬は、空腹感を抑え、食べる量を減らすのに役立ちます。例えば、フェンテルミンやロルカセリンなどがあります。ですが、フェンテルミンは覚醒剤と構造が類似していることによる副作用や、ロルカセリンは発癌リスクが増加するなどの理由で現在は使用されなくなってきております。

リパーゼ阻害薬

腸内での脂肪の吸収を阻害し、摂取カロリーを減少させる薬です。例えば、ゼニカルという商品名で知られているオルリスタットなどがあります。アメリカでは肥満治療薬として使用されています。近々日本でも同成分である大正製薬のアライという薬剤が承認される見通しです。便が緩くなることが多いです。

糖尿病治療薬

近年糖尿病治療薬がダイエットに用いられております。ビグアナイドやSGLT-2阻害薬、GLP-1受容体作動薬などが有名です。ダイエット効果としてはビグアナイド<SGLT-2阻害薬<GLP-1受容体作動薬とされております。副作用の少なさやダイエット効果の強さから当院ではGLP-1受容体作動薬のみ取り扱っております。
また、チルゼパチドというGLP-1とGIP受容体の両方に効く薬も海外では出てきており、GLP-1受容体作動薬よりも強い効果があるとされております。日本でもマンジャロという商品名で販売となります。今後当院での取り扱いもする予定です。

その他合剤

複数の作用機序を組み合わせて、体重減少を促す薬です。フェンテルミン/トピラマート(上記の食欲抑制剤と抗痙攣薬の合剤)、ナルトレキソン/ブプロピオン(アルコール依存やモルヒネ依存の治療薬と抗うつ薬の合剤)などがあります。フェンテルミン/トピラマートはLancetという有名な医学論文でGLP-1受容体作動薬よりも強いダイエット効果が証明されており、海外では肥満治療に使用されている薬剤の一種ですが、うつ病や心疾患のリスクや、妊婦の使用では胎児奇形のリスクがあります。また、ナルトレキソン/ブプロピオンはリバウンドの可能性が指摘されています。

まとめ

ここで紹介したもの以外にも有名なものにサノレックスという日本で認可されている食欲抑制剤や防風通聖散の他、様々なサプリメントがありますが、どちらも体重減少効果が限定的なため当院のオンライン診療では扱っておりません。

メディカルダイエットには副作用があることに注意することが重要です。医師の指導の下で使用されるべきであり、副作用が出た際にはすぐに医療機関を受診する必要があります。また、体重減少を達成し維持するために、健康的な食事や定期的な運動なども重要となります。

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