尿から糖分を排出する薬 SGLT2阻害薬(オンライン診療) メディカルダイエットとして取り扱い開始

薬剤名30 日分
スーグラ25mg6,600 円
ルセフィ2.5mg6,600 円
ジャディアンス10mg6,600 円
カナグル100mg6,600 円
フォシーガ5mg6,600 円
※マンジャロ購入者へのみの処方になります。

SGLT2阻害薬は、本来は糖尿病治療薬として開発された医薬品ですが、体重減少効果が認められることから、メディカルダイエットの分野でも注目されています。尿から糖を排出することで、カロリーを減らし、体重減少をサポートする効果があります。

そんなSGLT2阻害薬について、説明していきます。

SGLT2阻害薬について

SGLT2阻害薬とは

SGLT2阻害薬は、SGLT2(sodium-glucose cotransporter 2:ナトリウム-グルコース共輸送体2)という、腎臓の尿細管に存在するタンパク質の働きを阻害する薬剤です。通常、腎臓で濾過されたブドウ糖の約90%はSGLT2によって血液中に再吸収されますが、SGLT2阻害薬はこの再吸収を妨げることで、余分なブドウ糖を尿と一緒に体外に排出します。

SGLT2阻害薬の作用メカニズム

私たちの腎臓は、血液をろ過して老廃物を尿として排出する一方で、必要な栄養素は再吸収して体内に戻しています。ブドウ糖もその一つで、通常は尿細管でほぼ全量が再吸収されます。しかし、SGLT2阻害薬を服用することで、この再吸収プロセスが阻害され、1日あたり約60~100gのブドウ糖が尿中に排出されます。

1gのブドウ糖は約4kcalに相当するため、1日あたり240~400kcal程度のカロリーが尿として排出されることになります。これは、ジョギング30~40分程度に相当するカロリー消費量です。

SGLT2阻害薬のダイエット効果について

SGLT2阻害薬による体重減少効果は、複数の臨床試験で確認されています。主な効果としては以下のようなものがあります。

  • 体重減少:平均して3~6ヶ月で2~3kgの体重減少が報告されています
  • 内臓脂肪の減少:特に腹部の内臓脂肪が減少する傾向があります
  • 血圧の低下:利尿作用により、血圧がやや低下します
  • 血糖値の改善:余分な糖を排出するため、血糖値が安定します

SGLT2阻害薬の種類と特徴

当院で取り扱っているSGLT2阻害薬は以下の5種類です。それぞれに特徴がありますが、基本的な作用メカニズムは同じです。

1. スーグラ(イプラグリフロジン)

日本で開発された国産のSGLT2阻害薬です。1日1回の服用で、安定した効果が期待できます。比較的マイルドな作用が特徴で、初めてSGLT2阻害薬を使用する方にも適しています。

2. ルセフィ(ルセオグリフロジン)

こちらも日本で開発された薬剤で、SGLT2に対する選択性が高いことが特徴です。低用量から開始できるため、副作用のリスクを抑えながら効果を実感することができます。

3. ジャディアンス(エンパグリフロジン)

世界的に使用されているSGLT2阻害薬で、心血管疾患に対する保護効果も報告されています。体重減少効果に加えて、心臓や腎臓への良好な影響が期待できます。

4. カナグル(カナグリフロジン)

比較的強力な糖排泄作用を持つSGLT2阻害薬です。体重減少効果が比較的早く現れる傾向があります。ただし、その分副作用にも注意が必要です。

5. フォシーガ(ダパグリフロジン)

世界で最初に承認されたSGLT2阻害薬の一つで、豊富な使用実績があります。慢性心不全や慢性腎臓病に対する適応も持つなど、幅広い効果が確認されています。

SGLT2阻害薬の使用方法

A. SGLT2阻害薬の服用方法

基本的に1日1回、朝食前または朝食後に服用します。空腹時でも食後でも効果に大きな差はありませんが、毎日同じタイミングで服用することが推奨されます。飲み忘れた場合は、気づいた時点で1回分を服用してください。ただし、次の服用時間が近い場合は、飲み忘れた分は服用せず、次回分から通常通り服用してください。

B. SGLT2阻害薬の使用上の注意点

服用は1日1回までで、決められた用量を守ってください。また、下記に当てはまる方は内服できません。

  • SGLT2阻害薬に過敏症のある方
  • 1型糖尿病の方
  • 重度の腎機能障害を有する方(eGFR 30未満)
  • 透析を受けている方
  • 重度の肝機能障害を有する方
  • 妊娠中または妊娠の可能性がある方
  • 授乳中の方
  • 尿路感染症や性器感染症を繰り返している方
  • 脱水症状のある方
  • 過度なアルコール摂取をされる方

C. SGLT2阻害薬使用中の注意事項

SGLT2阻害薬を使用中は、以下の点に注意してください。

  • 水分補給:利尿作用があるため、こまめに水分を摂取してください。特に夏場や運動時は脱水に注意が必要です。1日1.5~2リットル程度の水分摂取を心がけましょう。
  • 陰部の清潔:尿中に糖が排出されるため、性器感染症のリスクがあります。清潔を保つよう心がけてください。
  • 低血糖:他の糖尿病治療薬と併用している場合、低血糖のリスクがあります。冷や汗、動悸、手の震えなどの症状に注意してください。
  • 体重測定:効果を確認するため、定期的に体重を測定し、記録することをお勧めします。

SGLT2阻害薬の副作用

A. SGLT2阻害薬の主な副作用

SGLT2阻害薬の副作用としては以下のようなものがあります。

  • 頻尿・多尿:糖と一緒に水分も排出されるため、トイレが近くなります
  • 口渇:利尿作用により、喉が渇きやすくなります
  • 性器感染症:尿中の糖により、カンジダなどの感染症のリスクが高まります
  • 尿路感染症:膀胱炎などの尿路感染症が起こることがあります
  • 脱水症状:めまい、立ちくらみ、倦怠感などが現れることがあります
  • 便秘:体内の水分が減少することで、便秘になることがあります
  • 低血糖:糖尿病治療薬と併用している場合に起こることがあります

B. 重篤な副作用(稀ですが注意が必要)

以下のような重篤な副作用が現れた場合は、直ちに服用を中止し、医療機関を受診してください。

  • ケトアシドーシス:吐き気、嘔吐、腹痛、過度の喉の渇き、倦怠感、呼吸困難、意識障害など
  • 脱水による意識障害:強いめまい、立っていられない、意識がもうろうとするなど
  • 腎機能障害:尿量の著しい減少、むくみ、倦怠感など
  • 重症の性器感染症:強い痛み、発熱を伴う感染症

C. 副作用が現れた場合の対処法

軽度の副作用が出た際、症状が徐々に改善してくるようであれば様子をみていただいても大丈夫ですが、症状が継続したり徐々に強くなってきたりするようであれば最寄りの医療機関を受診してください。性器感染症が疑われる場合は、泌尿器科や婦人科を受診することをお勧めします。また、重篤な副作用が出現した際にはすぐに最寄りの医療機関を受診してください。

他のダイエット薬との比較

GLP-1受容体作動薬との違い

メディカルダイエットで使用される代表的な薬剤に、GLP-1受容体作動薬(リベルサス、オゼンピック、サクセンダなど)があります。SGLT2阻害薬とGLP-1受容体作動薬は、作用メカニズムが異なります。

  • SGLT2阻害薬:尿から糖を排出することでカロリーを減らす。食欲には直接作用しない。
  • GLP-1受容体作動薬:食欲を抑制し、満腹感を増強する。胃の動きを遅くする。

SGLT2阻害薬は食欲に影響を与えないため、「食べたいけど痩せたい」という方や、GLP-1受容体作動薬の副作用(吐き気など)が辛い方に適しています。一方、食欲のコントロールが難しい方には、GLP-1受容体作動薬の方が効果的な場合があります。

併用療法について

SGLT2阻害薬とGLP-1受容体作動薬は、作用メカニズムが異なるため、医師の判断のもとで併用することも可能です。併用することで、より効果的な体重減少が期待できる場合があります。

SGLT2阻害薬の効果を高めるために

適度な食事管理

SGLT2阻害薬は尿から糖を排出する薬ですが、薬だけに頼るのではなく、バランスの取れた食事を心がけることで、より効果的な体重減少が期待できます。極端な食事制限は必要ありませんが、過度な糖質の摂取は避けましょう。

適度な運動

週に2~3回、30分程度の有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、水泳など)を取り入れることで、体重減少効果が高まります。また、筋力トレーニングを併用することで、基礎代謝が上がり、リバウンドしにくい体づくりができます。

十分な水分補給

SGLT2阻害薬は利尿作用があるため、脱水予防のために十分な水分補給が重要です。1日1.5~2リットル程度の水分(水、お茶など)を摂取するよう心がけてください。

継続的な服用

SGLT2阻害薬の効果は、継続的に服用することで現れます。通常、2~3ヶ月程度で効果を実感する方が多いですが、個人差があります。医師と相談しながら、薬を利用することが大切です。

オンライン診療での処方について

オンライン診療の流れ

  1. 予約:当院ウェブサイトから診療予約を行います
    ※現在、マンジャロ購入者のみへの処方となっております。
  2. 問診票の記入:健康状態や既往歴などを詳しく記入していただきます
  3. オンライン診察:医師がオンラインで診察を行います
  4. 処方:医師が適切と判断した場合、SGLT2阻害薬を処方します
  5. お薬の配送:ご自宅またはご希望の住所にお薬を配送します(最短翌日到着)

オンライン診療のメリット

  • 通院の手間が省ける
  • 待ち時間がない
  • プライバシーが守られる
  • 忙しい方でも診療を受けやすい
  • 自宅でリラックスして医師と相談できる

よくある質問

Q1. SGLT2阻害薬は誰でも使用できますか?

A. いいえ、腎機能障害、1型糖尿病、妊娠中・授乳中の方などは使用できません。また、健康状態によっては使用できない場合があります。医師の診察を受けて、適切かどうか判断してもらう必要があります。

Q2. どのくらいで効果が現れますか?

A. 個人差がありますが、多くの方は2~3ヶ月程度で体重減少効果を実感されます。早い方では1ヶ月で効果を感じることもあります。

Q3. 副作用が心配です

A. 頻尿や性器感染症などの副作用がありますが、適切な水分補給と清潔の維持で予防できることが多いです。また、定期的な診察でフォローアップを行いますので、何か気になることがあればすぐに相談してください。

Q4. 食事制限は必要ですか?

A. 極端な食事制限は必要ありませんが、バランスの取れた食事を心がけることで、より効果的な体重減少が期待できます。過度な糖質の摂取は避けることをお勧めします。

Q5. どのSGLT2阻害薬を選べばいいですか?

A. それぞれの薬剤に特徴がありますが、基本的な効果は同じです。医師があなたの健康状態や希望を考慮して、最適な薬剤を提案しますので、診察時にご相談ください。

Q6. 他のダイエット薬と併用できますか?

A. GLP-1受容体作動薬などとの併用は、医師の判断のもとで可能です。ただし、他の糖尿病治療薬と併用する場合は、低血糖のリスクがあるため注意が必要です。

Q7. 服用を中止したらリバウンドしますか?

A. SGLT2阻害薬は尿から糖を排出することで体重を減らすため、中止すると糖の排出も止まります。リバウンドを防ぐためには、服用中に生活習慣を改善し、適度な運動と食事管理を継続することが大切です。

Q8. お酒は飲んでもいいですか?

A. 適度な飲酒(1日にビール500ml程度まで)であれば問題ありませんが、過度なアルコール摂取はケトアシドーシスのリスクを高めるため避けてください。また、アルコールには利尿作用があるため、飲酒時は特に水分補給を心がけてください。

まとめ

SGLT2阻害薬は尿から糖を排出することで体重減少をサポートする薬

SGLT2阻害薬は、腎臓での糖の再吸収を阻害し、尿中に糖を排出することで、1日あたり240~400kcal程度のカロリーを減らすことができます。平均して3~6ヶ月で2~3kgの体重減少が期待でき、特に内臓脂肪の減少効果が認められています。食欲を抑える作用はないため、「食べたいけど痩せたい」という方に適したメディカルダイエット薬です。

副作用に注意し、適切な水分補給と清潔の維持が重要

頻尿や性器感染症などの副作用がありますが、十分な水分補給(1日1.5~2リットル程度)と陰部の清潔維持で予防できることが多いです。また、腎機能障害や妊娠中の方は使用できないなど、使用条件があります。定期的な医師の診察を受けながら、安全に使用することが大切です。

継続的な服用と生活習慣の改善で効果を最大化

SGLT2阻害薬の効果は継続的に服用することで現れます。薬だけに頼るのではなく、バランスの取れた食事と適度な運動を取り入れることで、より効果的な体重減少が期待できます。オンライン診療で医師のサポートを受けながら、健康的なダイエットを目指しましょう。

未承認医薬品等(適応外使用)について

未承認医薬品等
SGLT2阻害薬(スーグラ、ルセフィ、ジャディアンス、カナグル、フォシーガ)は、「2型糖尿病」「1型糖尿病(一部の薬剤)」「慢性心不全(一部の薬剤)」「慢性腎臓病(一部の薬剤)」に対する処方として国内で承認されています。当院での「メディカルダイエット(体重減少目的)」としての使用は、承認された効能・効果とは異なる適応外使用となります。

入手経路
当院で処方しているSGLT2阻害薬は、国内の製薬会社で製造されたものになり、国内卸から仕入れたものを発送ないしは、提携薬局からの発送となります。

国内の承認医薬品等の有無
SGLT2阻害薬の各成分(イプラグリフロジン、ルセオグリフロジン、エンパグリフロジン、カナグリフロジン、ダパグリフロジン)を一般名とする医薬品は国内で承認されておりますが、承認されている効能・効果と当院での使用目的は異なります。

諸外国における安全性等に係る情報
SGLT2阻害薬は、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界中で使用されており、糖尿病治療薬としての安全性は確立されています。体重減少効果についても多くの臨床試験で報告されていますが、日本国内では体重減少目的での使用は承認されていません。諸外国においても、重篤な副作用として脱水、ケトアシドーシス、性器感染症などが報告されています。当院では、これらのリスクを十分に説明した上で、医師の判断のもとで処方を行っています。

お問い合わせ・ご予約

SGLT2阻害薬によるメディカルダイエットに興味をお持ちの方は、まずはオンライン診療をご予約ください。医師があなたの健康状態を確認し、最適な治療法をご提案いたします。

ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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