2型糖尿病治療薬である「マンジャロ」は、その作用により減量効果が得られる反面、副作用や危険性も一部で指摘されています。
そこで本記事では、マンジャロが「本当に危険なのか」「なぜ、どう危険なのか」を医学的根拠に基づいて解説します。吐き気・膵炎といった副作用の実態、SNSで見られる「老け顔」や「鬱」への本当の影響、そしてリバウンド対策まで、不安を解消してご使用いただくための基礎知識をまとめています。
マンジャロとは|作用メカニズムと他の薬との違い

マンジャロは、GIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)とGLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)という、2つのホルモン受容体に同時作用する薬剤(※1)です。一般名を「チルゼパチド」といいます。
2型糖尿病治療薬として承認済み
日本では、2型糖尿病の治療薬として承認された医薬品で、リベルサスやオゼンピックなどのGLP-1のみに作用する薬剤と比較して、より高い食欲抑制効果と血糖降下作用を持つことがわかっています。(※2)
なぜダイエットに効果があるのか
マンジャロは脳の満腹中枢に直接働きかけ、胃の内容物の排出を遅らせることで、少量の食事でも満足感が得られる状態を作り出します。
海外で実施された大規模臨床試験(SURMOUNT-1)では、72週間の投与で平均21%の体重減少が認められたという結果が出ています(※3)。
ただし、体の自然な食欲メカニズムに直接作用することから、使用には慎重な判断と医学的管理が必要不可欠です。
マンジャロの「危険性」が注目される理由

マンジャロの危険性が注目される主な理由は、情報の錯綜や知識不足によるものが大きいと考えられます。
SNS上では「劇的に痩せる魔法の薬」や「重篤な副作用で救急搬送された」という両極端な情報が流れており、何が真実か判断できず不安を抱えてしまう方も多いかもしれません。
また、製造販売承認(2022年9月26日)から日が浅いため、医学的なデータが十分に蓄積されておらず、情報が追いついていない側面もあると考えられます。
加えて自由診療で処方されることが多いため、怪しいという先入観や、個人輸入による誤った使用法に起因する健康被害の報告も、危険性への注目を高めている要素といえるでしょう。
マンジャロで報告されている主な副作用
マンジャロで見られる主な副作用は以下のとおりです。
●吐き気・嘔吐・食欲不振
●下痢・便秘・腹痛などの消化器症状
●倦怠感・めまい など
なぜこのような副作用が出るのか、どう対処すれば良いのかを詳しく解説します。
吐き気・嘔吐・食欲不振
マンジャロの副作用の中でも高頻度に報告されるのが、吐き気や嘔吐などです(※5)。特に、マンジャロを初めて使用するときや投与量を増やしたときに起こりやすいとされています。
こうした副作用は、主に胃の内容物の排出が遅延することによる生理的な反応で、一般的には数週間で体が慣れて症状が軽快します。
対処方法としては、1回の食事量を減らして回数を増やす少量頻回食、炭酸飲料やカフェインの摂取を避ける、水分をこまめに補給するなどの工夫が有効です。ただし症状が強い場合は、医師に相談し用量調整を検討してください。
▼当クリニックではマンジャロの胃腸症状に効くサポート薬を取り扱っています。
マンジャロ・リベルサスの胃腸症状に効く各種サポート薬 取り扱い開始 吐き気どめ、便秘薬など
下痢・便秘・腹痛などの消化器症状
腸管運動の変化により、下痢や便秘、腹痛などの消化器症状が現れることがあります。症状の出方は個人差が大きく、同じ用量でも人によって下痢になる方もいれば、便秘になる方もいます。
水分摂取量を増やしたり、食物繊維を適度に摂取したりすることで改善できるケースがあります。ただし症状が長期化する場合や激しい腹痛をともなう場合は、別の消化器疾患リスクも考慮し速やかに医師へ相談することが重要です。
倦怠感・めまいなど
倦怠感やめまいは、エネルギー摂取量の低下やマンジャロによる血糖の降下作用によって引き起こされる可能性があります。糖尿病治療を受けている方や、もともと食事量が少ない方は注意が必要です。
これらの症状が現れた場合、低血糖の可能性も考慮して定期的な血糖測定を行い、医師との密な連携を保つことが重要です。
日常生活に支障をきたすほどの倦怠感が続く場合は、栄養不足や電解質バランスの崩れなども考えられるため、血液検査による確認と適切な栄養補給が求められます。
▼マンジャロの副作用についてはこちらで詳しく解説しています。
マンジャロの副作用|症状別タイムラインと危険サインの見分け方
マンジャロによる重篤な副作用と死亡例

マンジャロには上述した副作用のほか、より重篤な副作用のリスクも存在します。海外で報告されている死亡例とマンジャロの因果関係とあわせて詳しく解説します。
低血糖
マンジャロ単独での使用では、低血糖のリスクは比較的低いとされています。しかし、他の糖尿病治療薬との併用時には注意が必要です。
特にSU剤(スルホニル尿素薬)やインスリンと併用している場合、重度の低血糖を起こすリスクが高まるおそれがあります。
動悸、冷や汗、手の震え、強い空腹感、意識がもうろうとするなどの症状が現れた場合は、直ちにブドウ糖や糖分を含む飲料を摂取し、医療機関に連絡してください。
また糖尿病治療中の方は、マンジャロ導入時に他の薬の用量調整が必要になることがあります。
急性膵炎
急性膵炎は、マンジャロの重篤な副作用の一つとして注意が必要です。発生率は0.1%未満(※6)ですが、発症すると命に関わるリスクがあります。
上腹部から背中にかけての激しい痛み、持続する嘔吐、腹部の張りなどの症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診してください。
特に膵炎の既往歴がある方、胆石を保有している方は慎重投与の対象となります。投与前の問診で必ず医師に既往を伝え、投与中も定期的な血液検査で膵酵素の値を確認することが推奨されます。
腸閉塞・胃不全麻痺
胃の内容物の排出遅延が極端に進行すると、腸閉塞や胃不全麻痺といった重篤な状態に陥る可能性があります(※7)。
腹部の膨満感が持続する、嘔吐が悪化する、便やガスがまったく出なくなるなどの症状が現れた場合は、緊急の医療対応が必要です。
特に過去に腹部手術を受けたことがある方、胃腸の手術歴がある方は癒着による腸閉塞のリスクが高まるため、より注意深い観察が求められます。
少しでも異常を感じたら様子を見ず、早期に医療機関を受診することが大変重要です。
甲状腺C細胞腫瘍
雌雄ラットを用いた試験において、マンジャロを含むGLP-1受容体作動薬(チルゼパチド)の投与により、甲状腺C細胞腫瘍のリスクが確認されています(※8)。ただし、ヒトでの因果関係は現時点では明確に確立されていません。
また甲状腺髄様癌の既往がある方、および家族歴に甲状腺髄様癌または多発性内分泌腫瘍症候群2型がある場合、問診の際に必ず医師に申告してください。
このほか、マンジャロ投与中は定期的に甲状腺関連の症候の有無を確認することが推奨されています。首の腫れや飲み込みにくさなどの症状が現れたら直ちに医療機関を受診しましょう。
国内外の死亡例報告と因果関係
海外の臨床試験等において、チルゼパチド投与中の死亡例は報告されていますが、直接的な因果関係が医学的に証明されたケースは限定的です。
報告された死亡例の多くは感染症、あるいは重篤な心疾患、腎不全、肝機能障害などの既往症を持つ患者での事例でした。(※9・10)
そのため『適切な医師の管理下で、禁忌に該当しない健康な成人が使用する場合のリスク』とは、区別して考える(評価する)ことが大切です。
マンジャロの適応外使用と個人輸入におけるリスク
2型糖尿病治療薬であるマンジャロには、適応外使用などによる制度面のリスクも存在します。マンジャロを検討している方が知っておくべき注意点を解説します。
医薬品副作用被害救済制度の対象外
日本において、マンジャロの2型糖尿病の治療以外での使用は「医薬品副作用被害救済制度」の適用対象外となります(※11)。
美容やダイエット目的で使用した場合、万が一重篤な副作用が発生しても、国から医療費や障害年金などの補償を受けることができません。後遺症が残った場合の治療費や生活への影響も、自己負担となる可能性があります。
自由診療での美容目的使用は自己責任となることを、事前に十分認識しておく必要があるでしょう。
個人輸入の危険性も
インターネット上では、海外から個人輸入でマンジャロを安価に入手できるという情報が散見されますが、これには多大なリスクがともないます。
個人輸入品は品質保証がなく、偽造品や異物が混入している可能性、有効成分が適切に含まれていない可能性などがあるためです。
また、副作用が発生した際に迅速かつ適切な診療を受けることが困難なため、正しい対処方法を知る医師が近くにいないという状況にもなりかねません。
個人輸入には条件があり、品質・安全性の確認が困難です。健康被害が発生しても完全に自己責任となってしまうため、正規の医療機関以外からの入手は絶対に避けてください。
マンジャロの危険性|禁忌と使用すべきでないケース

マンジャロは誰もが使用できる薬ではありません。禁忌(絶対に使用してはいけない方)や、慎重な判断が必要な方もいます。特に以下に該当する方は、必ず問診などで医師に申告し適切な判断を受けてください。
絶対禁忌(使用してはいけない人)
●本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
●糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡、1型糖尿病の患者
(インスリン製剤による速やかな治療が必須となるので、本剤を投与すべきでない)
●重症感染症、手術等の緊急の場合
(インスリン製剤による血糖管理が望まれるので、本剤の投与は適さない)
上記がマンジャロの添付文書に記されている禁忌です(※12)。これらに該当する方は、どれほど治療を希望していても、マンジャロ以外の方法を選択する必要があります。問診の際などに、必ず医師に申告してください。
慎重投与が必要なケース
禁忌ではないものの、特に注意深い管理のもとで使用すべきケースもあります。たとえば膵炎や胆石の既往歴がある方は、急性膵炎のリスクが高まるため慎重投与が必要です。
また糖尿病網膜症を持つ方は、急激な血糖低下により網膜症が悪化するおそれがあるため、眼科との連携が求められます。
このほか高齢者(特に75歳以上の後期高齢者)は、安全性・有効性が十分に評価できておらず(※13)、副作用が出やすい・重症化しやすいなどの懸念があります。
あわせて腎機能障害がある方も、薬の代謝や排泄に影響が出る可能性があるため、定期的な検査や用量の検討が必要になることがあります。
美容目的のみで使用するリスク
美容やダイエット目的での使用には、上述した『医薬品副作用被害救済制度』の対象外というほか、自由診療のため費用が高額になり経済的負担が増えるデメリットもあります。
また、偽造品や粗悪品のリスクが高い個人輸入品を使用すると、何が含まれているか分からない物質を体内に入れるといった危険性も考えられます。
加えて、医師の管理なしで使用すると重篤な副作用の兆候を見逃し、手遅れになるおそれもあるため、必ず医師の診断を受けた上で処方してもらうようにしてください。
マンジャロの危険性を抑えるためには?

マンジャロの副作用自体は避けられませんが、少しでも重篤な副作用やリスクを抑えて使用するためには、以下のような点を心がけましょう。
医師による診察と定期的なフォローアップを受ける
マンジャロを安全に使用するためには、信頼できる医療機関で医師の診察を受け、定期的なフォローアップを継続することです。投与開始前には既往歴や家族歴の確認、現在の健康状態の評価が不可欠です。
また、投与開始後も定期的な診察で副作用の有無を確認し、体重や血圧、血液検査の結果をモニタリングすることで、問題の早期発見と対処が可能になります。
用法・用量を厳守し、自己判断で増量しない
マンジャロは2.5mgから開始し、4週間ごとに段階的に増量していくのが基本的な投与方法です(※12)。こうした漸増(徐々に増やしていく)スケジュールは、体を薬剤に慣らしながら副作用を可能な限り抑えるために設計されています。
自己判断で用量を増やしたり増量のタイミングを早めたりすると、吐き気などの副作用が激しくなり継続が困難になるばかりか、重篤な健康被害のリスクも高まります。効果が不十分だと感じても、必ず医師と相談して適切な判断を仰いでください。
栄養バランスを意識した食事と水分摂取を心がける
マンジャロ投与中は食欲が低下します。このとき極端な低カロリー食を続けると、栄養失調や筋肉量の減少を招くおそれがあります。
少量でも高タンパク質の食品(鶏肉、魚、卵、豆類など)を意識的に摂取し、ビタミンやミネラルが豊富な野菜や果物も適度に取り入れてください。
1日1.5~2Lの水分摂取は、脱水予防と便秘対策につながります。食事だけで十分な栄養が摂れない場合は、プロテインやマルチビタミンなどのサプリメントでの補完も検討しましょう。
個人輸入・偽造品には絶対に手を出さない
海外の通販サイトで販売されている激安のマンジャロは、成分が不明な偽造品である可能性が高く、何が含まれているか分かりません。有効成分がまったく入っていない場合もあれば、有害な物質が混入している場合もあります。
万が一健康被害が発生してもどこにも助けを求められません。正規の医療機関で処方されたもの以外は絶対に使用しないでください。
「マンジャロ顔」「老けた」と言われる理由とメカニズム

SNSでは、マンジャロを使い始めた方による「マンジャロ顔になった」「老けたと言われるようになった」などの投稿も見られます。なぜそのようなことが起こりうるのか、その理由やメカニズムを解説します。
急激な脂肪減少が顔のハリ・ボリュームに与える影響
SNSで見かける「マンジャロ顔」と呼ばれる現象は、急激な体重減少によって顔の皮下脂肪が短期間で失われることで起こると考えられます。
顔の脂肪は、肌にハリとふっくらとした若々しさを与える要素ですが、急速に減少すると皮膚が余って「コケた」「やつれた」印象になってしまいます。
急激な減量を避けることで皮膚が収縮する時間を確保できれば、マンジャロ顔を抑制できる可能性があります。
タンパク質不足・栄養失調が老化を加速させる仕組み
マンジャロによる食欲抑制の結果、無意識のうちにタンパク質の摂取量が減少してしまうケースが見られます。タンパク質は、肌の主成分であるコラーゲンやエラスチンの合成に不可欠な栄養素です。
そのタンパク質が不足すると肌のハリや弾力が失われ、シワやたるみが目立つようになり、実年齢よりも老けた印象を与えてしまいます。
マンジャロ投与中、タンパク質の摂取量に不安がある方は、プロテインドリンクやギリシャヨーグルトなど、少量で高タンパクな食品を意識的に摂ると良いでしょう。
マンジャロによる「鬱」「意欲低下」は本当に起こる?

マンジャロを使用中の方による「鬱になった」「物事に対する意欲が低下した」といった情報を見聞きすることがあります。これらは本当に起こりうるのか、マンジャロに起因するものなのかなどを解説します。
食欲抑制と脳の報酬系への影響
マンジャロが作用するGLP-1受容体は、脳の報酬系にも存在しています(※14)。報酬系とは、食事をはじめとするさまざまな行動から得られる、快感や満足感に関わる神経回路です。
そのため、マンジャロによって食欲が抑制されると同時に、食事から得られていた快感も減少することがあります。
結果として「何を食べても美味しく感じない」「何もしたくない」「楽しいと思えることがなくなった」といった意欲低下や、抑うつ的な症状に陥る方もいます。
これらがマンジャロの直接的な作用によるものなのか、極端な食事制限によるストレスなのかの判別が重要です。
薬の影響と生活変化ストレスの見分け方
マンジャロの投与開始後、急激な気分の変化や意欲低下が現れた場合は、薬の作用による影響の可能性が高いと考えられます。
一方、徐々に気分が落ち込んできた場合、極端なカロリー制限や栄養不足、生活習慣の変化によるストレスの影響も踏まえて考える必要があります。
慢性的な疲労感、興味や喜びの喪失、集中力の低下、睡眠障害などが続く場合は、早めに専門の医師に相談してください。特に、もともとメンタルヘルスの課題や精神疾患の既往歴がある方は、より注意深い自己観察とモニタリングが必要です。
精神的不調を感じた場合の対処方法
マンジャロ使用中に精神的な不調を感じた場合、自己判断での中断はしないようにしましょう。急な中止は、身体的な反動を引き起こすおそれがあるためです。
まずは必ず医師に症状を詳しく報告し、専門的な評価を受けてください。医師の判断で用量を減らしたり、一時的に休薬したりすることで症状が改善するケースもあります。
また必要に応じて、心療内科や精神科との連携も検討しましょう。メンタルヘルスは身体の健康と同じくらい、あるいはそれ以上に重要なため、無理をせず専門家の力を借りることが大切です。
マンジャロをやめるとリバウンドする?防ぐ方法は?

マンジャロを検討している方が不安に思う点として「やめたあとも体重を維持できるのか」ということが挙げられます。マンジャロをやめたあとのリバウンドについて、正しい知識を身につけておきましょう。
薬中止後に食欲が戻るメカニズム
マンジャロの投与を中止すると、抑制されていたGLP-1作用が消失し、食欲が元の状態、あるいは反動的にそれ以上に増加することがあります。
また、減量期間中に基礎代謝が低下しているため、同じ量の食事を摂っていても以前より体重が増加しやすい(エネルギーを消費しにくい)状態になっています。
海外の臨床試験では、マンジャロ中止後1年で減量した体重の50~70%がリバウンドしたというデータも報告されています(※15)。マンジャロをやめた後の体重維持には別の対策が必要だということを理解しておかなければなりません。
段階的な減量と生活習慣の再構築をする
リバウンドを防ぐには急激な中止ではなく、数カ月かけて用量を段階的に減らしていくアプローチが推奨されます。
あわせてマンジャロ使用中から、薬に依存しない食習慣を確立しておくことが重要です。
具体的には、高タンパク質で栄養バランスの取れた食事を習慣化し、適切な食事量の感覚を体に覚えさせます。また週3~4回の筋力トレーニングと有酸素運動を継続することで、筋肉量を維持し基礎代謝の低下を抑えるといった点も大切なポイントです。
他の選択肢との比較|マンジャロ以外のGLP-1薬・減量方法
マンジャロのほかにも2型糖尿病治療薬があります。副作用が辛い、危険性に対する不安が払拭できないといった方は、他の治療薬という選択肢があることも知っておきましょう。
他のGLP-1受容体作動薬(オゼンピック、リベルサス)との違い
オゼンピック(セマグルチド)は週1回の注射で、マンジャロと同等の減量効果が期待できますが、副作用はやや軽めという報告があります。(※16)(※17)
また、リベルサスは経口薬(飲み薬)のため注射への抵抗がある方には導入しやすいものの、効果はマンジャロやオゼンピックと比較すると控えめとされています。(※18)(※19)
どの薬が合うかは個人の体質、生活スタイル、既往歴、副作用への耐性などによって異なります。医師と十分に相談し、自分に合った選択をすることが重要です。
薬物療法以外のアプローチ
薬に頼らない減量方法も、依然として有効な選択肢です。科学的根拠のある食事療法を適切に実践すれば、時間はかかりますが副作用なく減量できます。
運動療法も、筋力トレーニングと有酸素運動を組み合わせることで、健康的な体組成改善が可能です。
また認知行動療法は、過食や感情的な食べ過ぎといった食行動の根本原因に働きかける心理的アプローチです。BMI35以上の高度肥満の方には、胃バイパス手術などの外科的治療も選択肢となります(※20)。
併用療法の可能性
マンジャロの効果を活かし副作用をできる限り抑えるには、薬だけに頼るのではなく、専門家による栄養指導やパーソナルトレーニングとの併用も効果的です。
たとえば管理栄養士による個別の食事プランは、限られた食事量で必要な栄養を確保するのに有用です。またパーソナルトレーナーによる運動指導は、筋肉量の維持と代謝向上の面で力になってくれます。
個人で異なりますが、医師と相談しながらこれらのサポートを組み合わせることで、マンジャロの用量を抑えつつ効果を得る戦略も可能になるかもしれません。
当クリニックでは医師の適切な管理下でマンジャロを提供しています|危険性を理解し後悔しない選択を
マンジャロは、医師の管理のもと正しく使用すれば体重減少といった効果が得られます。しかし不適切な使用は重篤な副作用や審美面でのマイナス効果を招くリスクがあります。
本記事で解説したようにマンジャロの「危険性」の多くは、確かな知識やデータが不足していることへの箇条な反応、医師の管理なしでの自己判断による使用、個人輸入品の使用、禁忌を無視した使用などに起因しています。
大切なのは、正しい医学的情報に基づき、自分の健康状態や生活状況を考慮した上で冷静に判断してください。そして信頼できる医療機関で医師の診察を受け、定期的なフォローアップのもとで使用することでリスクを抑えましょう。
当クリニックでは、患者さまの健康状態、既往歴、目標を総合的に評価し、一人ひとりに合った治療計画をご提案いたします。
また使用中に不安を感じた場合は自己判断せず、お気軽にご相談ください。マンジャロ以外の選択肢も含め、あなたに合った減量方法を見つけるお手伝いをさせていただきます。
(注釈・参考文献)
※1:https://jp.lilly.com/diabetes_consumer/usage-mounjaro
※2:https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00070640
※3:https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2107519
※4:https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2206038
※5:https://jp.lilly.com/diabetes_consumer/usage-mounjaro
※6:https://www.pmda.go.jp/drugs/2022/P20221014001/530471000_30400AMX00420_B100_1.pdf
※7:https://www.mhlw.go.jp/content/11125000/0730.pdf
※8:https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/530471_2499422G1024_1_09
※9:https://www.accessdata.fda.gov/drugsatfda_docs/nda/2022/215866Orig1s000SumR.pdf
※10:https://www.ema.europa.eu/en/documents/assessment-report/mounjaro-epar-public-assessment-report_en.pdf
※11:https://www.pmda.go.jp/relief-services/adr-sufferers/0011.html
※12:https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00070640
※13:https://www.jds.or.jp/uploads/files/document/info/jds_mounjaro_info_2023-12-04.pdf
※14:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0031938424001677
※15:https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2812936
※16:https://www.novonordisk.co.jp/content/dam/nncorp/jp/ja/products/how-to/injection/ozempic2mg/pdfs/Ozempic-2mg-guide-for-type2-patients.pdf
※17:https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2107519
※18:https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00068883
※19:https://dom-pubs.onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/dom.15312
※20:https://www.jstage.jst.go.jp/article/numa/82/5/82_255/_pdf/-char/en





