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マンジャロの打ち方|失敗や痛みを減らすコツと3つの確認サイン【初心者向け】

「マンジャロの自己注射、本当にこれで合ってる?」「薬が入ったかわからない」「高い薬を無駄にしたらどうしよう」。初めての自己注射は、痛みへの恐怖や失敗への不安でいっぱいになるものです。

この記事では、マンジャロの正しい打ち方を5ステップで解説します。痛みを軽減する「30分前の準備」、注入完了を確認する「2回目のカチッ」「灰色のゴムピストン」など、初心者に向けて優しくアドバイス。

よくあるトラブルへの対処方法や、使用後の廃棄方法なども紹介していますので、ぜひ不安を解消してマンジャロの自己注射に臨んでください。

目次

マンジャロの正しい打ち方

マンジャロは2回の「カチッ」という音や、灰色のゴムピストンが見えているかどうかで正しく注入できたかが確認できます。

ステップ①:手を洗い注射部位をアルコール消毒する

手をよく洗ってから、アルコール綿で注射部位を円を描くように拭きましょう。消毒と乾燥の両方を徹底することが、安全な自己注射の基本です。

ステップ②:灰色のキャップを引っ張って取り外す

緑色の目印「❙」がロックの位置にあることを確認したら(ロックは解除せずに)、灰色のキャップをまっすぐに引っ張って取り外します。この段階では針はまだ見えない構造になっているため、安心して作業を進められます。

注意
灰色キャップを外したあとは絶対に付け直さないでください(針を破損させる原因となります)。またキャップを外すと無菌状態ではなくなるため、そのまま保管することも避けてください。

ステップ③:底面を皮膚に対して垂直に当ててロックを解除する

マンジャロの底面を、皮膚に対し90度の角度でしっかりと当てたまま、緑色の目印「❙」をロック解除の方向に止まるまで回します。これでロックが解除された状態です。皮膚をつまむ必要は特にありませんが、痩せ型で皮下脂肪が薄い方は軽くつまむ方法もあります。

注意
ペンの中央部を強くつままないでください。針が戻らなくなるおそれがあります。(※1)

ステップ④:注入ボタンを押し切って2回の「カチッ」を待つ

紫色の注入ボタンを押し、そのまま待ちます。

・1回目の「カチッ」で注射開始
・2回目の「カチッ」で注射完了

紫色の注入ボタンを奥まで押し込むと、1回目の「カチッ」という音がします。これは注入開始の合図で、ここで指を離すと空打ちになってしまいます。そのまま押し続け、2回目の音が聞こえたら注入完了です。なお、薬液の注入は長くても10秒以内に完了します。(※1)

ステップ⑤:針を抜いて灰色のゴムピストンが見えているか確認する

垂直にゆっくり針を抜いたあと、透明な窓から灰色のゴムピストンが見えているか確認します。見えていれば注入が完了しています。ステップ④で2回目の「カチッ」という音が聞こえなかった方も、これが確認できれば全量を投与できたという目安になります。

注射の痛みを抑える「30分前の準備」と打ち方のコツ

自己注射でもっとも多い不安は「痛み」と「高価な薬を無駄にしてしまうこと」です。マンジャロは自由診療で1本あたりの値段が高いため、失敗へのプレッシャーは大きいかもしれません。

痛みの感じ方には個人差があるため完璧ではありませんが、マンジャロの自己注射による痛みを少しでも抑えるための工夫と、失敗を防ぐ打ち方のコツをお伝えします。

30分前に冷蔵庫から出しておく

冷たいままの薬液を注入すると、皮膚や皮下組織が刺激を受けて痛みを感じやすくなります。冷蔵庫から取り出したマンジャロは、遮光袋に入れたまま室温30℃以下の環境に30分ほど置いておきましょう。(※2)(※3)

この待ち時間は心の準備にもなり、焦りによるミスを防ぐ効果もあります。これは痛みを少しでも軽減するためのアドバイスであり、本来は打つ直前に冷蔵庫から出しても問題ありません(冷蔵庫から出して何分待たなければならないという決まりもありません)。

また、30℃を超える場所では保管できません。普段は凍結を避け、2〜8℃(冷蔵庫など)で遮光して保管してください。(※4)

アルコールが乾くのを待つ

アルコールが乾く前に注射を打つと、アルコールも皮膚の深部に入り込み、刺激痛を感じることがあります。またしっかり乾くまで待つことで、皮膚表面の殺菌効果が正しく得られるため、アルコールは必ず乾くまで待つようにしましょう。

お腹または太ももに注射する(ローテーションする)

マンジャロの注射部位は、皮下脂肪が厚いお腹、または太ももです。他者(操作方法の訓練を受けた方)に打ってもらう場合であれば、上腕でも構いません。(※1)

・お腹:へそから少し離れた場所を選ぶ。皮下脂肪が厚く初心者でも痛みが少ない
・太もも:外側の中央部分が適切。座った状態で打ちやすく、一人でも安定する
・上腕:角度の確保が難しいため、他者(操作方法の訓練を受けた方)に打ってもらう

毎回同じ場所に打ち続けると皮膚への負担がかかってしまいます。左右交互や位置をずらすローテーションを心がけてください。

リラックスした状態で注射を打つ

筋肉が緊張すると針の刺激を強く感じやすくなります(※5)。肩の力を抜いて深呼吸をするなど、リラックス状態で注射するようにしましょう。「同じ曜日・同じ時間・同じ場所」というルーティンを作ると、心理的な安定感も得られやすくなります。

注射後は揉まず、軽く押さえるだけ

注入後に揉むと内出血や痛みが悪化する可能性があります。清潔なガーゼやティッシュで10秒ほど軽く押さえる程度にとどめましょう。(※6)

皮膚はつまむべき?
基本的につまむ必要はありません(※3)。マンジャロの構造上、皮膚に垂直に押し当てるだけで針が適切な深さまで差し込まれ薬液が注入されるよう設計されています。

「失敗したかも…」の不安を解消する3つの確認ポイント

注射直後に「本当に薬が入ったのか」と不安になることがあるかもしれません。そんなときは、以下のポイントをチェックすれば失敗したかどうかを判断できます。

2回目の「カチッ」という音を聞いたか?

もっとも重要な成功サインです。1回目の音で離してしまうと、未注入で終わってしまうおそれがあるため、必ず2回目の「カチッ」という音を聞くまで離さないようにしましょう。注入は長くても10秒以内に完了するため、焦らず待つことが大切です。

透明な窓から灰色のゴムピストンが見えているか?

2回目の「カチッ」という音が聞こえなかった場合でも、透明な窓から灰色のゴムピストンが見えていれば注入は完了しています。

針先に薬液が付着していた場合は?
針先に薬液が付着していることがありますが「しずく」程度であれば問題ありません。ただし針には絶対に触れないでください(※4)。

注意
薬液が残っているのに離してしまった、皮膚の上に大量に薬液があふれたといった場合は、失敗の可能性があります。この場合、自己判断での追加投与は絶対に避け、必ず医師に相談してください。

▼マンジャロに失敗したかも…と感じたときの対処方法を解説しています。
マンジャロで「失敗した」と不安な方へ|判断基準と正しい対処方法を解説【医師監修】

マンジャロの打ち方についてよくあるトラブルとQ&A

マンジャロの打ち方に関して、患者さまからよくいただくトラブル報告や質問とその答えをまとめました。こちらもぜひ参考にしてください。

打った後に血が出た、青あざができた

少量の出血や内出血は、毛細血管を傷つけたことによるものと考えられます。清潔なアルコール綿などで軽く押さえて止血しましょう。青あざは数日で自然に消えますが、大量出血や腫れがひどい場合はクリニックを受診してください。

液が皮膚の上にあふれてしまった(液漏れ)

液漏れの主な原因は、ペンの押し当てが弱く針が刺さっていなかったことや、2回目の音がなる前に針を抜いてしまったことです(追加投与は絶対にしないでください)。次回の投与日まで待ち、医師に報告して指示を仰ぎましょう。

灰色のキャップを外さずにロックを解除し注入してしまった

その状態から灰色のキャップを取り外すことは控えてください。またペンは使用済みとして廃棄し、クリニックへ連絡して予備の処方を相談しましょう。

打ち忘れた・予定日がずれそう

投与を忘れた場合、次回投与まで丸々3日間(72時間)以上あるときは気づいた時点で直ちに1回分を投与し、その後はあらかじめ決められた曜日に投与してください。

また、次回投与まで丸々3日間(72時間)未満の場合は忘れた分は投与せず、次の投与予定日に1回分を投与してください。(※7)

【例】毎週金曜注射で2024/03/01(金)に1回分投与後、03/08(金)投与を忘れて

・現在03/10(日)
  → 03/10(日)に03/08投与分を投与し、予定通り03/15(金)に1回分投与
・現在03/12(火)
  → 03/12(火)に03/08投与分を投与し、予定通り03/15(金)に1回分投与
・現在03/13(水)
  → 03/08(金)投与分は投与せず、予定通り03/15(金)に1回分投与

また、あらかじめ定めた週1回の曜日を変更する必要がある場合は、前回投与から少なくとも丸々3日間(72 時間)以上間隔を空けるようにしてください。

【例】毎週金曜注射で2024/03/01(金)に1回分投与後、曜日の変更を行う場合
→ 03/05(火)以降であれば注射可能

Q5:旅行・出張時の持ち運びと保管

保冷バッグと保冷剤で冷蔵状態を維持して運ぶ方法がありますが、凍らせると薬が変質して使用できなくなります。保冷剤を直接当てるのではなく、タオルで巻くなどの工夫が必要です。

なお、室温(30℃以下)で21日間までなら保管できます(※4)。保冷剤の管理が難しい場合や凍結リスクが心配な場合は、直射日光を避けた常温での持ち運びのほうが安全なケースもあります。

使用済みマンジャロの正しい捨て方・正しい保管方法

マンジャロは、使用後に自動で針が本体内に戻る設計となっていますが、廃棄の際は必ず針が出ていないことを確認してください。また、底面から本体内に指が入らないよう注意してください(針に触れてしまうおそれがあります)。(※4)

医療廃棄物としての処理方法

そのまま廃棄できない自治体が多いため、必ずお住まいの自治体のホームページ等で確認してください。可燃ごみなどで処分できないときは、自治体のルールに従い近くの薬局に持ち込むか、回収ボックスが設置されていればそちらを利用しましょう。(※8)(※9)

※当クリニックでは受取対応をいたしておりません。

未使用分の保管は「冷蔵庫ドアポケット」推奨

冷気が直接当たる冷蔵庫の奥や、製氷室付近は凍結リスクがあるため避けてください。ドアポケット(2〜8℃)での保管が推奨されています。遮光袋に入れたまま保管することで、光による劣化も防げます。(※4)

なお冷蔵できる環境がない場合は、30℃以下の室温(遮光下)で保管し21日以内に使用するようにしてください。(※4)

マンジャロを安心して継続するために

マンジャロを安心して継続していくためには、自己管理と、緊急性の高い副作用の症状について正しく理解しておくことが重要です。

記録を残しておく

マンジャロ記録シート

上記のようなシートやスマホのカレンダー、あるいはメモアプリなどに「注射日時」「部位」「用量」「体重(毎週同じ条件で測定)」「気になった症状」などを記録しておきましょう。

記録を残すことで些細な変化に気づきやすくなるほか、医師が、投与量調整の判断材料として活用できる情報源にもなります。

すぐ受診すべき症状を知っておく

以下の症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診してください。

▼医療機関の受診目安となる症状
冷や汗、動悸、手足の震え、脈が速くなる、顔面蒼白、眠気(生あくび)、目のかすみ、けいれん、意識を失う、昏睡、異常な行動、全身のかゆみ、喉のかゆみ、蕁麻疹、ふらつき、喉がつまる感じ、息苦しい、声が出にくい、唇・まぶた・舌・口の中・顔・首が急に腫れる


また、以下のような症状もすぐに医療機関を受診すべきサインです。

急性膵炎の警告サイン

  • 嘔吐を繰り返す
  • 背中に突き抜けるような激しい上腹部痛があり、前かがみの姿勢で楽になる

これらは急性膵炎の典型的な症状です(※11)。膵炎の発生率は0.1%未満(※10)と稀ですが、放置すると致命的になり得ます。ためらわずに医療機関を受診してください。

その他マンジャロの重篤な副作用

  • 腸閉塞:3日以上、便もおならも出ず強い腹痛をともなう状態です
  • 低血糖:冷や汗、手の震え、意識もうろうなどで気づきます(特にSU薬やインスリン併用時に注意が必要です)
  • アナフィラキシー:全身発疹、呼吸困難、血圧低下などが特徴です
  • 胆嚢炎:右上腹部痛と黄疸(白目が黄色)で疑います

これらはいずれも、すぐに対応が必要な副作用です。少しでも心当たりがある症状を感じたら、速やかに医療機関を受診してください。

▼マンジャロの副作用や危険性については、こちらの記事で詳しく解説しています。
マンジャロの副作用|症状別タイムラインと危険サインの見分け方
マンジャロの危険性|死亡例は?重大な副作用?顔が老ける?後悔しないための基礎知識

当クリニックでは医師によるオンライン診療サポートを実施。打ち方に不安がある方もお気軽にご相談ください

マンジャロの自己注射を成功させるためにも、正しい打ち方を身につけましょう。また、痛みや失敗のリスクを少しでも減らすための工夫として、以下のような点を心がけてください。

1. 冷蔵庫から出して30分ほど常温下に置いておく
2.アルコールが完全に乾いてから打つ
3.注射部位をローテーションする
4.2回目の「カチッ」という音を確認する
 (または、灰色のゴムピストンが見えているかを確認する)
5.失敗したときは自己判断で追加投与せず、必ず医師に相談する

当クリニックでは、患者さまに不安や疑問を気兼ねなく相談していただけるよう、医師によるオンライン診療サポート体制を整えています。マンジャロの打ち方に不安がある方も、どうぞお気軽にご相談ください。

▼24時間受付・1分で予約完了!当クリニックのマンジャロ処方
マンジャロ処方(オンライン診療)|【公式】マルベルクリニック東京

(注釈・参考文献)
※1:https://jp.lilly.com/diabetes_consumer/assets/pdf/ld_patient/pp-tr-jp-2313.pdf
※2:https://medical.lilly.com/jp/answers/168852
※3:https://onlinedoctor.superdrug.com/how-to-inject-mounjaro.html
※4:https://jp.lilly.com/diabetes_consumer/usage-mounjaro
※5:https://www.arthritis.org/drug-guide/medication-topics/take-the-sting-out-of-self-injections
※6:https://www.fpa.or.jp/johocenter/yakuji-main/_1635.html?blockId=39501&dbMode=article
※7:https://medical.lilly.com/jp/answers/168575
※8:https://www.city.chiba.jp/kankyo/junkan/shushugyomu/zaitakuiryogomi.html
※9:https://www.city.kita.lg.jp/living/bins/1002013/1002027/1002038.html
※10:https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00070640
※11:https://www.jshbps.jp/modules/public/index.php?content_id=17

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マルベルクリニック東京コラム編集部
この記事の監修者

マルベルクリニック東京コラム編集部

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