30 日分 | 90 日分 | 180 日分 | 360 日分 | |
パントガール | 11,800 円 | 30,600 円 | 56,600 円 | – |
ミノキシジル外用薬2% | 7,600 円 | 17,400 円 | 31,600 円 | – |
ミノキシジル外用薬7% | 10,900 円 | 26,400 円 | 48,600 円 | – |
ミノキシジル外用薬15% | 12,200 円 | 28,900 円 | 53,900 円 | – |
女性男性型脱毛症(FAGA)は、女性に多い脱毛症で、主に頭皮の上部と前部の髪が徐々に薄くなることが特徴です。
遺伝的要因とホルモン的要因の組み合わせによって引き起こされ、ジヒドロテストステロン(DHT)が毛包の小型化を引き起こす主なホルモンとされています。
FAGAの治療は、脱毛を遅らせ、再生を促し、髪質を改善することを目的としています。ここでは、FAGAの最も一般的な治療法について説明します。
外用薬
ミノキシジル外用薬
ミノキシジル外用薬は、男性・女性両方の脱毛に対して用いることができます。男性と女性では使用する濃度が違います。 男性用のものは濃度が濃く、女性が使用すると皮膚炎などの副作用が強く出る可能性があります。
日本では1%のものが多く使用されておりますが、海外の試験では5%の濃度のものの方が、FAGAに対して有効であったという報告もされています。 その反面、5%のものの方が副作用も強く、発毛効果も大きくは変わらなかったという報告もあります。
当院のオンライン診療では1%と5%の間のバランスの良い濃度と考える2%のものを使用しております。
ミノキシジルは、毛包の成長期を延長し、頭皮の血流を増加させることで効果を発揮します。効果が出るまで通常3~6ヶ月かかり、髪の成長を維持するためには使用を継続する必要があります。
内服治療
スピロノラクトン
利尿剤として、アンドロゲンレベルを低下させ、毛包への影響を打ち消すのに役立ちます。
一般的には、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)など、根本的なホルモンバランスの乱れがある女性に処方されます。高カリウム血症や月経不順などの副作用があります。
フィナステリド
主に男性型脱毛の治療に使用されますが、閉経後の女性でFAGAの方に効果があるとの研究結果もあります。
この処方薬は、テストステロンを脱毛の原因となるジヒドロテストステロン(DHT)に変換する酵素である5αリダクターゼを阻害することで効果を発揮します。
ただ、日本皮膚科学会では妊娠中の女性の男の胎児への影響や、ホルモンバランスへの影響があることから女性へのフィナステリド投与は推奨していません。当院でも採用しておりません。
経口避妊薬
女性によっては、ホルモン補充療法や低アンドロゲン性プロゲスチンを含む経口避妊薬の使用が有効な場合があります。
これらの治療法は、ホルモンレベルを調整し、脱毛を遅らせるのに役立ちます。ですが、逆に経口避妊薬によって薄毛が助長される場合もあります。
パントガール
髪の健康をサポートするビタミン、アミノ酸、その他の必須栄養素が配合された経口サプリメントです。
パントガールの有効成分には、ビタミンB群、L-シスチン、ケラチン、パントテン酸が含まれ、これらの成分は、髪の構造を改善し、髪の成長を促進し、抜け毛を減少させる効果があります。
パントガールは1日3回服用するお薬になります。最適な効果を得るために、数カ月にわたって継続します。
ビタミンやタンパク質を主成分としていることから、フィナステリドやデュタステリドと比較してかなり安全な薬とは言われていますが、副作用として軽度のものでは腹痛・下痢・動悸・胸焼けなどが報告されています。
レーザー療法
低レベルレーザー治療は、赤色光を使って毛包への血流を増加させ、髪の成長を促します。
この非侵襲的な治療は、他の治療法の補助療法として、あるいは薬物療法に耐えられない方に有効です。
自毛植毛
頭皮の裏側や側面にある健康な毛包を、薄毛の部分に移植する手術です。
一部の女性には有効な治療法ですが、脱毛の程度、ドナーの髪の有無、さらなる脱毛の可能性などの要素を考慮することが重要です。
血小板リッチプラズマ(PRP)療法
PRP療法は、患者自身の血液から得た血小板が豊富な血漿を頭皮に注入するものです。
PRPに含まれる成長因子は、髪の成長を促し、髪質を改善すると考えられています。ですが、有効性はまだ確立されておらず、さらなる研究が必要です。
食事療法
バランスのとれた食事、定期的な運動、ストレス管理は、健康全般をサポートし、髪の成長を促進します。
個人によっては、ビオチン、鉄、亜鉛などの栄養補助食品を摂取することで、より効果が期待できる場合もあります。
まとめ
FAGAの治療では、より効果を得るために複数の治療を組み合わせることが推奨される場合もあります。
治療が成功する可能性を高め、さらなる脱毛を防ぐためには、早期の介入が重要です。
当院のオンライン診療では、有効性などを考慮してミノキシジル2%外用液とパントガールを採用しております。