本記事で紹介しているマンジャロ(チルゼパチド)のダイエット目的での使用は、日本において承認されていない効能・効果の範囲外(適応外使用)です。当該使用により健康被害が生じた場合、医薬品副作用被害救済制度の対象とならない可能性があります。また、本記事は情報提供を目的としており、効果・効能を保証するものではありません。使用にあたっては医師の診察・判断のもとで行ってください。
「音がしなかった。注射に失敗した?」
「食欲も体重も減らない…失敗だった?」
「副作用がつらい。失敗だったかも…」
こんな不安を抱えていませんか?本記事では、マンジャロの失敗を「注射」「痩せない(リバウンドした)」「副作用がつらい」「挫折した(心理的要因)」の4つのタイプに大別し、それぞれの原因や対処方法を解説します。
また当クリニックではマンジャロ経験者200人にアンケートを実施し、回答者の自己申告に基づく治療経験に関する回答を収集しています。その結果もお伝えしていきますので、医師に相談する際や治療を続ける際の参考にしてください。
【調査概要】
調査名:マンジャロ(自由診療)に関する実態調査
調査対象:マンジャロを自由診療で使用した・使用中の男女
回答者数:200人(女性132人・男性68人)
実施時期:2026年3月27日〜2026年3月29日
調査方法:クラウドソーシング経由のオンラインアンケート
※本調査のデータ、グラフ、テキスト、画像等の無断引用および転載、使用はご遠慮ください。
※アンケート結果は回答者の自己申告に基づくものであり、すべての使用者に当てはまるものではありません。またマンジャロの効果・副作用の程度・実際にかかる費用や期間その他すべてを確約するものではありません。適応や効果などにも個人差があります。医師の診断を受けた上で、適切にご使用ください。
マンジャロとは?基礎知識と効果を解説

マンジャロ(一般名:チルゼパチド)は、GIPとGLP-1という、2つのホルモン受容体へ同時に作用する薬剤です。日本では2型糖尿病治療薬として承認されています。(※1)
作用機序として、インスリン分泌を促進して血糖値を下げたり、満腹中枢に働きかけて食欲を抑えたり、胃の内容物の排出を遅らせて満腹感を持続させたりする効果が報告されています。そのため、少量の食事でも満足感が得られやすくなります。(※1)(※2)
臨床試験『SURMOUNT-1』では、72週間の投与で平均21%の体重減少が認められた(※3)という結果も報告されていますが、使用に際しては慎重な判断と医学的管理が求められます(臨床試験は特定条件下で実施されたものであり、結果を約束するものではありません)。
▼マンジャロについての詳細は、こちらもご覧ください。
マンジャロ処方(オンライン診療)
【参考資料】マンジャロ経験者への自己申告アンケート
以下は、自由診療でマンジャロを使用した人を対象に実施したアンケートの回答傾向です。本調査結果は自己申告に基づくものであり、マンジャロの効果・副作用・安全性・体重変化を医学的に証明するものではなく、かつ結果はすべての人に当てはまるものではありません。薬剤の使用可否や治療方針、変化が現れる時期や度合いは個人差があります。医師の診察・判断に基づいて決定してください。
| Q:自分にとってマンジャロ治療はどうだった? | |
|---|---|
| 目標には達していないが痩せた | 142人 |
| 目標を達成できた | 38人 |
| どちらとも言えない | 18人 |
| 痩せたがリバウンドした | 1人 |
| 痩せなかった・副作用で挫折した | 1人 |
自由診療としてのマンジャロ経験者200人に実施したアンケートで「マンジャロ治療はどうだったか」を尋ねたところ、このような結果となりました。回答は自己申告(主観)に基づくものであり、また回答者ごとに元の体重や食習慣、運動、用量、期間などが異なるため単純比較はできませんが、体重変化や満足度にはバラつきがみられました。
治療継続の可否や方針は、体調・副作用・生活習慣・基礎疾患などを踏まえて医師と相談することが大切です。治療中に不安がある場合も、自己判断せず申告しましょう。
なぜ「失敗した」と感じるのか?
マンジャロを使用して「失敗した」と感じるパターンは、大きく分けて4つあると考えられます。自分の状況を冷静に分析することで、適切な対処へとつなげましょう。
・タイプA:注射の打ち方に失敗した (液漏れや音がしなかった、針が曲がっていたなど)
・タイプB:痩せない・リバウンドした (痩せない、食欲が減らないなど)
・タイプC:副作用がつらく継続できない (吐き気や強い倦怠感に悩まされているなど)
・タイプD:心が折れてしまった (挫折した、SNSと比較して自分だけ効かないなど)
ここからは、タイプ別に対処方法などを詳しく説明していきます。
▼こちらから読みたい項目にジャンプできます。
タイプAの人はこちら
タイプBの人はこちら
タイプCの人はこちら
タイプDの人はこちら
失敗タイプA|注射を打ち損じたかもしれない

打ち損じた(失敗した)かもしれないというケースについて、確認方法と対処方法を解説します。自由診療で購入するマンジャロは高額なため、正しい打ち方や保管方法、対処方法などを改めて確認しておくことが大切です。
【参考資料】マンジャロ経験者への自己申告アンケート
以下は、自由診療でマンジャロを使用した人を対象に実施したアンケートの回答傾向です。本調査結果は自己申告に基づくものであり、マンジャロの効果・副作用・安全性・体重変化を医学的に証明するものではなく、かつ結果はすべての人に当てはまるものではありません。薬剤の使用可否や治療方針、変化が現れる時期や度合いは個人差があります。医師の診察・判断に基づいて決定してください。

マンジャロ経験者に自己注射での失敗やトラブルの有無を尋ねたところ、今回の回答者においては62%の人が「失敗・トラブルはない」と回答。一方で「打つ日を忘れた」「薬液が漏れた」「打つのをためらった」という回答もみられました。
「注射に失敗したかも」と思ったときにすぐに確認したいポイント
1.注射器の透明な部分に灰色のゴムピストンが見えているか
2.2回目の「カチッ」という音がしたか(聞こえなくても灰色のゴムピストンが見えていれば注入完了)
3.ペン内部に透明な液体が大量に残っていないか
4.注射部位に薬液が流れ出た痕跡(濡れた感覚・液だれ等)がないか
注射に失敗したと感じたら、まずはこれらのポイントを確認してみてください。注射器の透明な部分に、灰色のゴムピストンが見えていれば(下がっていれば)注入は完了しています。2回目の「カチッ」という音が聞こえなくても「1」の状態が確認できれば注入は完了しています。
一方、ペン内部に薬剤が大量に残っている場合や、注射した部位の皮膚に薬剤が大量に漏れている場合などは、失敗した可能性があります。すでに灰色キャップを外した状態だと思われるため、その注射器は廃棄し、次回投与日から正しい手順で投与を継続していきましょう。
再注射を避けるべき状態
- 2回目の「カチッ」という音が聞こえた気がしたが、本当に聞こえたか不安
- 注射器の透明な窓に灰色のゴムピストンが見えるが、本当に注入できたか不安
- 注射部位の皮膚が濡れているような感覚があるが、それが薬剤なのか分からない
こうした場合、注入できたのか失敗したのかで迷うかもしれません。「どの状態なら失敗(成功)か」は実際に状況を見なければ分からないため、明らかな失敗を除き判断が難しいことがあります。
少しでも判断に迷う場合は、不安かもしれませんが再注射(追加投与)は避けてください。廃棄した上で、次回投与日から正しい手順で投与を継続していきましょう。
痛みが少ない・血が出ない・気泡が残るのは失敗?
マンジャロの針は極細の29Gで、かつ皮下脂肪層への注入のため、個人差はあるものの痛みや出血は感じにくいと考えられます(※2)。失敗したかどうかは『注射器の透明な窓から灰色のゴムピストンが見えているか』『2回目のカチッという音が聞こえたか』で判断するのが一般的です。
また、マンジャロは薬液を全量注入するものなので、注射器内に気泡があっても投与には影響ありません。気泡の大きさに関わらず、一定量の薬液が充填されており、全量投与される設計となっています。(※4)
打ち忘れ・遅れたときの正しいリカバリー方法
マンジャロは1日の中でのどのタイミングでも投与可能ですが、曜日は固定してください。
投与を忘れた場合、次回投与まで丸々3日間(72時間)以上あるときは気づいた時点で直ちに1回分を投与し、その後はあらかじめ決められた曜日に投与してください。また、次回投与まで丸々3日間(72時間)未満の場合は忘れた分は投与せず、次の投与予定日に1回分を投与してください。(※5)
【例】毎週金曜注射で2024/03/01(金)に1回分投与後、03/08(金)投与を忘れて…
・現在03/10(日)→ 03/10(日)に03/08投与分を投与し、予定通り03/15(金)に1回分投与
・現在03/12(火)→ 03/12(火)に03/08投与分を投与し、予定通り03/15(金)に1回分投与
・現在03/13(水)→ 03/08(金)投与分は投与せず、予定通り03/15(金)に1回分投与
やってはいけないこと
・次回投与まで丸々3日間(72時間)未満なのに打つこと
・2回分を一度に打つこと(次回2本打つこと)
過量投与や投与間隔の乱れを引き起こし、場合によっては重篤な副作用のリスクを高めるおそれがあります。治療効果を正しく得るため、また安全性を確保するためにも、決められた投与間隔は守りましょう。
Q:よくある質問|投与する曜日を変更してもいいですか?
あらかじめ定めた週1回の曜日を変更する必要がある場合は、前回投与から少なくとも丸々3日間(72 時間)以上間隔を空けるようにしてください。
【例】毎週金曜注射で2024/03/01(金)に1回分投与後、曜日の変更を行う場合
→ 03/05(火)以降であれば注射可能
打ち忘れや曜日のズレを防ぐために
・カレンダーアプリの通知機能を設定する
・毎週同じ曜日の同じ時間帯に固定する
・冷蔵庫に投与する曜日のマグネットシールを貼る
・日々カレンダーを見る人は、あらかじめ書き込んでおく など
どの方法が向いているかは人によりますが、こうした方法で打ち忘れや曜日のズレを防げる可能性が高くなります。適切に継続するためのポイントは、投与を生活習慣の一部として組み込むことです。
たとえば、毎週日曜日の夕食後(皮膚が清潔な状態のとき)といった具体的なルーチンと結びつけると忘れにくくなります。また家族と同居されている人は、リマインドしてもらうなど協力を仰ぐのも一つの方法です。
注射の打ち方についてよくあるトラブルQ&A
灰色キャップを外したら針先から液漏れしていた
漏れている薬液が、しずく程度であれば影響はありません(針には触れないでください)。
2回目の「カチッ」が聞こえなかった
注入ボタンを押し切ってから、遅くとも10秒すると針が戻ります。透明な窓に灰色のゴムピストンが見えていれば投与は完了しています。
針が十分刺さらなかった
2回目の「カチッ」が聞こえたか、透明な窓から灰色のゴムピストンが見えているかが確認できれば、注入は完了しています。皮膚に薬液が大量に漏れていたり、針が正常に作動しなかったりした場合は、クリニックに相談してください。
凍結させてしまった
使用せずに廃棄してください(解凍しての使用の安全性は確認されていません)。マンジャロは凍結を避け、2〜8℃(冷蔵庫など)で遮光して保管してください。
薬が出てこない(針は出ている)
凍結などにより、本体が破損していることが考えられるため使用せず廃棄してください(解凍しての使用の安全性は確認されていません)。マンジャロは凍結を避け、2〜8℃(冷蔵庫など)で遮光して保管してください。
紫色の注入ボタンをすぐに離してしまった
2回目の「カチッ」が聞こえた(透明な窓から灰色のゴムピストンが見えている)場合は、注入が完了しています。注入ボタンを押し続ける必要はありませんが、ボタンに指を添えておくと本体や針が安定して皮膚に当てやすくなります。
針が曲がってしまった
一度取り外した灰色キャップを付け直した可能性があります。針が曲がった(折れた)製品は使用しないで下さい。自己判断での再注射はしないでください。
灰色キャップをは外す前にロックを解除してしまった
ロックを解除した以外に何も操作していなければ、ロックリングをロックの位置に戻したのち、取扱説明書の手順に沿って最初から操作してください。
灰色キャップを外した後に投与を中断してしまった
灰色キャップを外すと無菌状態ではなくなるため、中断したときは保管せず廃棄してください。針が破損する原因となるため、一度取り外した灰色キャップは付け直さないでください。
灰色キャップを外さずにロックを解除し紫色の注入ボタンを押してしまった
針が飛び出して薬液が漏れ出すおそれがあるため、その状態から灰色キャップを外さないようにし、廃棄した上で新しい注射器で投与してください。
上記ほかマンジャロに関するQ&Aは、イーライリリー公式サイトでも確認できます。また以下の記事では、マンジャロの打ち方について細かく説明しています。痛みを抑えるコツなども紹介しているので、ぜひあわせてご覧ください。
▼マンジャロ経験者は痛みに何回で慣れた?部位はどこが多い?
マンジャロの正しい打ち方|自己注射の手順・注意点・トラブル時の対応を解説【医師監修】
失敗タイプB|食欲が減らない・痩せない・リバウンドした

投与開始後の体重や食欲の変化が期待値を下回ると「失敗したのではないか?」と不安になることがあります。正しく判断するためにも、以下のようなポイントを確認していきましょう。
【参考資料】マンジャロ経験者への自己申告アンケート
以下は、自由診療でマンジャロを使用した人を対象に実施したアンケートの回答傾向です。本調査結果は自己申告に基づくものであり、マンジャロの効果・副作用・安全性・体重変化を医学的に証明するものではなく、かつ結果はすべての人に当てはまるものではありません。薬剤の使用可否や治療方針、変化が現れる時期や度合いは個人差があります。医師の診察・判断に基づいて決定してください。


上記は当クリニックが実施したアンケート調査の結果で、左が「食欲減退を感じたタイミング」、右が「体重減少を実感したタイミング」に対する回答です。今回の回答者においては、食欲減退は1週間ほど、体重減少は1ヶ月ほどで感じられた人が多くみられました。ただし効果の感じ方には個人差があります。体重変化や食欲の変化が乏しい場合も、自己判断で増量・中止せず医師に相談してください。
▼マンジャロの効果はいつごろ現れる?
マンジャロの効果が出るまで何日かかる?臨床データ・薬理作用・医師への相談目安などを解説【医師監修】
用量が合っていない(増量を検討するタイミング)
マンジャロ治療を開始してから最初の4週間は2.5mgを投与しますが、これは副作用を抑えながら薬剤を体に慣らしていくフェーズで、開始初期の反応には個人差があります(中には体重減少する人もいます)。2.5mgを4週間投与したのち、患者さんによって5mg、7.5mg、10mgといった具合に段階的に増量します。(※1)
自己判断での増量は避け、事前に医師に相談してください。体が薬剤に慣れる前に増量すると、副作用が強く出て治療の継続自体が困難になるなどのリスクがあります。増量は、現在の用量での副作用が軽減し、体重減少が停滞したタイミングで検討しましょう。
▼マンジャロが効かない?“停滞期”はある?
マンジャロが効かない原因と対策|独自アンケートでは“停滞期”を感じた人も【医師監修】
食生活が改善されておらず十分な薬効が得られていない
・ジュースなどで無意識に糖質を摂取しすぎている
・食欲が減っても夜食や間食などの習慣が残っている
マンジャロは食欲を抑える薬剤ですが、体重変化には食事内容・生活習慣・基礎疾患など複数の要因が関係します。ジュースなどで無意識に糖質を摂取していたり、習慣的な夜食や間食で摂取カロリー過多に陥っていたりしていないか、見直してみましょう。
特に注意したいのは、飲み物からのカロリー摂取です。たとえば、スターバックスのキャラメル フラペチーノ(tallサイズ / ミルク)1杯あたりのカロリーは303kcalとなっています。無糖の飲み物に切り替えるなどして、摂取カロリーを抑えましょう。
また、ながら食いや惰性での間食も見直すことが大切です。食事記録アプリを活用して「隠れたカロリー」を可視化すると、管理しやすくなります。
生活習慣の乱れやストレスが薬効を妨げている
睡眠不足:食欲増加ホルモンにより過食を招くおそれがある
ストレス食い:脂肪の蓄積が進むおそれがある
運動不足:基礎代謝が低く摂取カロリーが減っても体重変化が遅い場合がある
睡眠不足は、食欲増加ホルモンである「グレリン」を増加させるため、過食により薬効が妨げられるおそれがあります。7〜8時間の睡眠を確保するとともに、睡眠の質を改善して食欲のコントロールしやすい状態にすることが大切です。(※6)
また、ストレスを感じると増える「コルチゾール」というホルモンにも、食欲増進といった作用があります。結果として過食に陥り、脂肪の蓄積が進んでしまうことがあります。(※7)
このほか、運動がほぼゼロといった人は基礎代謝が低いままとなり、せっかく摂取カロリーが減っても体重変化が遅くなる場合があります。激しいトレーニングは必要ありませんが、1日20〜30分の散歩や軽いストレッチを取り入れ、代謝の向上と気分転換を図りましょう。(※8)
併用薬・体質・基礎疾患などが影響している
基礎疾患がある場合、マンジャロ単独では十分な効果が得られないこともあります。
たとえば甲状腺機能低下症やPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)などの代謝異常がある場合、体重減少が遅くなる可能性があります。またステロイドや抗精神病薬など、体重増加作用のある薬とマンジャロを併用した場合も、効果が相殺されることがあります。(※10)(※11)(※12)
なおインスリン抵抗性が高い場合、2型糖尿病傾向がある人は高用量を提案されるケースもあります。(※3)(※13)これらに該当する場合は医師に詳しい病歴を伝え、総合的な治療戦略を立てることが重要です。
【補足】リバウンドに対する考え方
マンジャロの投与を中止すると、薬効が消失し以前のように食欲が戻っていきます。意思が弱いのではなく、薬理作用がなくなることで生じる生理的反応と捉えましょう。リバウンド対策として、マンジャロ投与中に健康的な食習慣や運動習慣の見直しをすることが大切です。
マンジャロは一生涯使い続ける薬ではなく、減量をサポートする薬剤です。最終的には、マンジャロなしでも体重を維持できる生活スタイルを確立することがゴールとなります。そのためにも、投与中から意識的に生活習慣の改善に取り組むことが重要です。リバウンドは失敗ではなく、生活習慣を見直すべきサインと捉えましょう。
▼マンジャロとリバウンドの関係は?
マンジャロ中止後のリバウンド率は?体重の“一部が戻る”可能性と対策を臨床データから解説【医師監修】
【補足②】現実的な減量ペースはどれくらい?
2.5mgで体重が減る人もいますが、基本的には体を慣らす準備期間と捉えましょう。副作用への耐性を作り生活習慣を見直すことで、増量後の効果を正しく得るための期間と考えることが重要です。
個人差はありますが、肥満治療では体重の5〜10%減が一つの臨床的目安とされることがあります(個別の目標は医師と相談して設定します)。たとえば、体重80kgなら半年で4〜8kgの減量が目標値です。急激な減量よりも、持続可能なペースでの減量のほうがリバウンドのリスクが低く、長期的な成功につながりやすいと考えられます。(※3)(※14)
失敗タイプC|副作用がつらく続けるのがしんどい

吐き気や下痢などの副作用は、多くの場合は時間とともに軽快するものですが、無理に我慢し続けるものではありません。また、すぐに医療機関を受診したほうがよい症状を把握できていないと、重篤な副作用の兆候を見逃してしまうおそれもあります。主な副作用と医療機関を受診すべき症状をまとめたので、参考にしてください。
主な副作用と自宅でできるセルフケア
吐き気:少量頻回食に変える、脂質を控える
便秘:1日2Lの水分を摂取する、食物繊維を意識的に摂る、軽い運動を取り入れる
下痢:BRAT食(バナナ・米・りんご・トースト)を取り入れる、電解質を補給する
倦怠感:十分な睡眠を確保する、無理な運動を避ける など
上記はマンジャロの主な副作用の例です(※1)。吐き気がひどいときは1回の食事量を減らし、回数を増やすことで胃への負担を軽減しましょう。脂っこい食事は消化に時間がかかり、吐き気を悪化させるため避けてください。
また、便秘対策には十分な水分摂取とあわせて、食物繊維を多く含む野菜や果物、全粒穀物を意識的に摂取し、軽い運動で腸の動きを促しましょう。
下痢が起きた場合は、BRAT食と呼ばれるバナナ、米、りんご、トーストなど消化に良い食品を中心に摂取します。電解質が失われやすいため、スポーツドリンクや経口補水液(脱水症状が見られる場合)で補給することも重要です。
このほか倦怠感については、無理をせず十分な休息を取ることを優先してください。いずれも症状が強い場合は、日常生活に支障が出る前に医療機関に相談しましょう。
なお当クリニックではマンジャロの胃腸症状に効くサポート薬を取り扱っており、症状や体調に応じて医師が必要性を判断しています。
▼胃腸症状に効くサポート薬を取り扱っています。
マンジャロ・リベルサスの胃腸症状に効く各種サポート薬 取り扱い開始 吐き気どめ、便秘薬など
今すぐ受診すべき症状
・低血糖(頻度不明)
脱力感、高度の空腹感、冷汗、顔面蒼白、動悸、振戦、頭痛、めまい、嘔気、視覚異常など
・急性膵炎(0.1%未満)
嘔吐をともなう持続的な激しい腹痛、持続する吐き気と嘔吐など
・胆嚢炎(頻度不明)
右の肋骨下あたりの激しい痛み、背中や右肩に抜けるような痛み、吐き気、嘔吐、発熱など
・胆管炎(0.1%未満)
右上腹部の痛み、発熱、黄疸など
・胆汁うっ滞性黄疸(頻度不明)
白目や皮膚が黄色くなる、尿の色が濃くなる(紅茶やウーロン茶のような色)、便の色が白っぽくなる、
全身に強いかゆみが出るなど
・アナフィラキシー(頻度不明)
全身のじんましん、赤み、かゆみ、声のかすれ、喉の締め付け感、ヒューヒューという呼吸音、
息苦しさ、立ちくらみ、意識が遠のく(血圧低下)など
・血管性浮腫(頻度不明)
まぶた、唇、舌、喉などが局所的にかつ突然、不自然に腫れ上がるなど
・イレウス(頻度不明)
異常な膨満感、差し込むような強い腹痛、便やガス(おなら)がまったく出なくなる、食べたものを
何度も吐き戻すなど
上記はマンジャロの重大な副作用の例です(※1)。こうした症状があらわれた場合、またはこれら重大な副作用に該当する症状なのか判断がつかない場合も含め、速やかに医療機関を受診してください。
救急車を呼ぶかどうか迷ったときは「#7119」(救急安心センター)に電話をすると、医師や看護師が緊急性を判断し、救急車の手配や医療機関の案内などをしてくれます。
▼マンジャロの副作用と対処方法を解説しています。
マンジャロの副作用と対処法|自由診療経験者200人への独自アンケートでは「吐き気・嘔吐」が24%
失敗タイプD|SNSのような効果が出ず心が折れてしまった

「SNSで見たほどの効果がなかった」といった理由でマンジャロ治療を諦めて(挫折して)しまい、失敗したと落ち込んでいる人もいるかもしれません。そうした人は、以下のような考え方も参考にしてみてはいかがでしょうか。
SNS上の体重変化と比較しすぎない
・SNSは投稿者の背景が不明(元の体重・BMI・生活習慣など)
・劇的に痩せた人だけがSNSに投稿している(その投稿が目立つ)
・投稿者が10mg以上などの高用量を使用している可能性がある
SNSで「激痩せした」などの投稿を目にし、自分と比較して「失敗した」「効かない」と感じるかもしれません。SNSは投稿者の背景、つまり元の体重やBMI、糖尿病の有無、併用療法である食事制限や運動といった内容が不明なことも多くあります。
また、SNSでは選択バイアス(母集団全体を正しく反映せず特定の傾向に偏ること)が働き、劇的に痩せた人だけが投稿する傾向にあります。その陰で地道に痩せている人の投稿は少ない(あっても目立ちにくい)ため、焦りや「失敗した」という感情に拍車がかかっているのかもしれません。
そのほか、あなたと投稿者の用量差も定かではありません。あなたが2.5mgでSNSの投稿者が10mgを投与していた場合、効果の差だけを比較すると失敗したと感じてしまうおそれがあります。SNSの他人ではなく、1ヶ月前の自分と比較するようにしましょう。小さな成功を記録し、体重以外の変化(食欲減少や服のサイズの変化、血糖値など)に注目してみてください。
挫折したときの考え方(リスタート、別の治療方法の模索など)
再開を検討する場合、まず医師の診察を受けてください。またマンジャロのような注射薬ではなく、リベルサスといった経口タイプに切り替える方法もあります。適応や向き・不向きには個人差があるため、いずれにしてもまずは医師に相談することが大切です。
治療をリスタートする際は生活習慣や運動習慣も見直し、自分に合ったプラン・ペースで取り組んでいきましょう。また体重計の数字だけでなく、体調の変化や日常生活の質の向上など多面的に変化を評価したり、小さな前進を認めて自分を褒めたりすることで、上手にモチベーションを維持していってください。
▼マンジャロ以外の治療方法はこちらをご覧ください。
リベルサス処方(オンライン診療)
オゼンピック処方(オンライン診療)
オルフォルグリプロンとは?リベルサス・マンジャロなどとの違い、効果・副作用・発売時期を解説
避けるべき危険な行為も

個人輸入のマンジャロは、偽造品や保管状態が不明、有効成分の含有量が不正確、不純物が混入している可能性といった多くのリスクがあります。正規のクリニックで処方された薬剤以外は使用しないでください。(※15)
また、他人へのペンの譲渡や譲受(逆に受け取ること)は避けてください。このほか自己判断での増量も、重大な副作用を招くおそれがあるなど大変危険です。増量を検討している人は事前に医師に相談しましょう。
▼マンジャロの重大な副作用・注意点について
マンジャロの危険性|死亡例との因果関係は?適応外使用のリスクや重大な副作用まで後悔しないための基礎知識【医師監修】
医師とのコミュニケーションや費用計画も失敗を防ぐために重要

自由診療で行うマンジャロ治療は高額だからこそ、失敗を防ぐためにも医師とのコミュニケーションや事前の綿密な費用計画が重要です。
受診前にまとめておきたい記録項目
- 体重推移:週1回、同じ条件で測定(朝食前・排尿後など)
- 食事内容:写真やアプリで簡易記録
- 副作用の有無:吐き気・便秘などの程度と発生したタイミング
- 注射状況:投与日時・部位・トラブルの有無
これらの記録を診察時に持参することで、医師がより適切な判断をしやすくなります。また記録をつけることにより、自分自身の変化のパターンも可視化されます。
たとえば、どの食事の後に吐き気が強く出たのか、どの部位に注射したときに痛みが少なかったのかなど、傾向が見えるようになります。「数ヶ月継続しても体重に変化がない」といった悩みがある場合も、次回の診察時に相談してみてください。
速やかに相談したほうがよいタイミング
副作用が強くQOL(生活の質)が著しく低下している場合、精神的な落ち込みが激しい場合などは、速やかにクリニックに相談しましょう。我慢を続けると治療の機会を逃したり、健康を損ねたりするリスクがあります。
特に、副作用で日常生活に支障が出ている場合は、我慢せずに相談することが重要です。用量の調整や対症療法の追加、場合によっては一時的な休薬などの選択肢があります。
また、精神的なつらさも無視しないようにしましょう。治療に対する不安や焦りが強い、落ち込みが酷いという場合、カウンセリングやサポートが推奨されることもあるためです。
治療継続の費用計画とオンライン診療のメリット
マンジャロ治療を無理なく継続するためには、長期的な費用計画も大切です。当クリニックのマンジャロ治療の料金(2026年5月時点)は以下のとおりです。薬代・クール便配送料を含んだ料金となっており、まとめ買いによる割引もあります。
| 用量 | 1ヶ月分(4本) | 2ヶ月分(8本) | 3ヶ月分(12本) | 6ヶ月分(24本) |
|---|---|---|---|---|
| 2.5mg | 16,800円(税抜) 18,480円(税込) | 30,800円(税抜) 33,880円(税込) | 43,200円(税抜) 47,520円(税込) | 80,400円(税抜) 88,440円(税込) |
| 5mg | 27,200円(税抜) 29,920円(税込) | 54,000円(税抜) 59,400円(税込) | 77,400円(税抜) 85,140円(税込) | 148,800円(税抜) 163,680円(税込) |
| 7.5mg | 43,000円(税抜) 47,300円(税込) | 85,200円(税抜) 93,720円(税込) | 124,200円(税抜) 136,620円(税込) | 238,800円(税抜) 262,680円(税込) |
| 10mg | 54,400円(税抜) 59,840円(税込) | 107,200円(税抜) 117,920円(税込) | 157,200円(税抜) 172,920円(税込) | 302,400円(税抜) 332,640円(税込) |
| 12.5mg | 75,200円(税抜) 82,720円(税込) | 146,800円(税抜) 161,480円(税込) | 216,000円(税抜) 237,600円(税込) | 412,800円(税抜) 454,080円(税込) |
| 15mg | 86,800円(税抜) 95,480円(税込) | 170,000円(税抜) 187,000円(税込) | 249,600円(税抜) 274,560円(税込) | 475,200円(税抜) 522,720円(税込) |
※2026年5月時点の料金です。
※公的医療保険が適用されない自由診療です。
※薬代・クール便配送料を含んだ料金です。
マンジャロの費用は健康への投資と考えることもできますが、経済的に無理をして継続するのは本末転倒です。そのため、収入や生活状況に合った治療計画を医師と一緒に立てることが大切です。またオンライン診療のメリットとして
- 通院時間や交通費がかからない
- 遠方の人も受診できる
- 自宅で気軽に相談できる
- 定期的なフォローアップを受けやすい
といったことが挙げられます。交通費などのコストを抑えられるため経済面でのメリットはもちろん、通院が不要な点で時間的なメリットも得られます(対面診療が必要と判断される場合や、症状によっては近隣の医療機関の受診が必要になる場合があります)。
▼月額のボリュームゾーンは20,000〜30,000円
マンジャロの値段相場を解説|2.5mg・5mgの月額費用と経験者のアンケートで見えた相場感
当クリニックでは医師が患者さまの不安や悩みに寄り添うオンライン診療サポートを実施
当クリニックではオンライン診療サポートを実施しており、医師が診察内容を踏まえて用量や治療継続の可否を判断します。治療を検討している場合や、投与後の体調変化・副作用への不安などがある場合は診察時に医師へご相談ください。
本記事で紹介しているマンジャロ(一般名:チルゼパチド)は、日本では2型糖尿病治療薬として承認されていますが、ダイエット目的での使用は承認された効能・効果の範囲外です。当クリニックでのマンジャロ処方は自由診療です。標準的な治療期間、投与回数、主なリスク・副作用については、診療ページまたは下表をご確認ください。また、承認された効能・効果、用法・用量と異なる目的で使用した場合、健康被害が生じても医薬品副作用被害救済制度の対象とならない可能性があります。使用にあたっては医師の診察・判断を受けてください。
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マンジャロ処方(オンライン診療)|【公式】マルベルクリニック東京
| マンジャロを自由診療で使用する場合の注意事項 | |
|---|---|
| 治療内容 | 医師の診察により、2型糖尿病治療薬として国内承認されているマンジャロを、自由診療として体重管理目的で使用する場合があります。 |
| 国内承認の状況 | マンジャロは日本国内では2型糖尿病治療薬として承認されていますが、ダイエット目的での使用は承認された効能・効果の範囲外です。 |
| 公的医療保険 | 自由診療のため、公的医療保険は適用されません。 |
| 治療期間・回数 | 週1回の皮下注射を行います。治療期間や投与回数は、医師が診察のうえ体調・副作用・治療方針に応じて判断します。 |
| 主なリスク・副作用 | 悪心、嘔吐、下痢、便秘、腹痛、食欲低下、低血糖、急性膵炎、胆のう炎、胆管炎、胆汁うっ滞性黄疸などが報告されています。 |
| 入手経路 | 当クリニックで使用するマンジャロは、国内で承認・流通している医薬品を医師の判断のもとで使用します。 |
| 国内承認医薬品等の有無 | 同一成分のチルゼパチドを含む医薬品として、マンジャロが2型糖尿病治療薬として国内承認されています。ただし、体重管理目的での使用は承認範囲外です。 |
| 諸外国における情報 | 海外では体重管理を目的としたチルゼパチド製剤が承認されている国がありますが、承認状況・適応・安全性情報は国により異なります。 |
| 救済制度 | 承認された効能・効果、用法・用量と異なる目的で使用した場合、健康被害が生じても医薬品副作用被害救済制度の対象とならない可能性があります。 |
(注釈・参考文献)
※1:https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00070640
※2:https://pins.japic.or.jp/pdf/medical_interview/IF00007732.pdf
※3:https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2206038
※4:https://jp.lilly.com/diabetes_consumer/usage-mounjaro
※5:https://medical.lilly.com/jp/answers/168575
※6:https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3466797/
※7:https://www.health.harvard.edu/staying-healthy/why-stress-causes-people-to-overeat
※8:https://www.jds.or.jp/uploads/files/publications/gl2024/04_1.pdf
※10:https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10380206/
※11:https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4044302/
※12:https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11057385/
※13:https://diabetesjournals.org/care/article/48/11/e136/163253/Weight-Reduction-With-Tirzepatide-Varied
※14:https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12096058/
※15:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kojinyunyu/index.html





