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マンジャロとメトホルミンは併用できる?効果・体重減少・注意点・費用を解説【医師監修】

本記事で紹介しているマンジャロ(チルゼパチド)のダイエット目的での使用は、日本において承認されていない効能・効果の範囲外(適応外使用)です。当該使用により健康被害が生じた場合、医薬品副作用被害救済制度の対象とならない可能性があります。また、本記事は情報提供を目的としており、効果・効能を保証するものではありません。使用にあたっては医師の診察・判断のもとで行ってください。
本記事のコンテンツポリシーはこちらからご確認ください。

「マンジャロとメトホルミンを併用すれば、もっと早く痩せられるのでは?」と考えている人も多いかもしれませんが、併用すれば体重減少効果が高まるとは断言できません

そもそも両剤は日本で「2型糖尿病治療薬」として承認を受けた薬であり、メトホルミンは血糖管理を主な目的とした薬です。そのため体重管理が目的なら、主軸となるのはマンジャロでしょう。

とはいえ、併用が検討されるケースがまったくないわけではありません。正しい知識を身につけていただくため、本記事では両剤の違いや併用について詳しく解説していきます。なおマルベルクリニック東京では、マンジャロとメトホルミンの併用を推奨しておりません

この記事で分かること(体重減少・違い・副作用・費用・向く人)
・マンジャロとメトホルミンは併用できるのか(できるとしたらどんな条件か)
・臨床試験で報告されている体重減少率
・両剤の作用・使い方・費用の違い
・併用時に注意すべき副作用と受診の目安
・フォシーガ・ピル・他の薬との飲み合わせについて
・知恵袋・SNSの体験談などの注意点

目次

マンジャロとメトホルミンは併用できる?まずは結論から

患者に説明する男性医師

マンジャロとメトホルミンは、どちらも国内で「2型糖尿病治療薬」として承認されている医薬品です。作用の仕組みが異なるため医師の判断で併用が検討される場合はありますが、メトホルミンは日本で「肥満症」や「ダイエット」の適応を持っておらず、痩せるために使用する(併用する)薬ではありません

メトホルミンは、ビグアナイド系に分類される経口血糖降下剤です。肝臓で糖がつくられすぎるのを抑え、筋肉などでのインスリンの効きを改善することで血糖値を下げます。長年にわたり2型糖尿病治療で使われてきた薬ですが、国内で承認されている効能・効果はあくまで2型糖尿病であり、減量を目的とした承認は受けていません。

併用できる場合はあるが、自己判断で始めるのは危険

マンジャロは食欲や満腹感に、メトホルミンは糖の代謝に働きかけるため、作用が重ならない組み合わせとして併用が検討されることがあります。

ただしマンジャロの添付文書では、メトホルミンを含むビグアナイド系薬剤との併用は血糖降下作用を増強させる可能性があるとして、併用注意に設定されています。(※1)可否の判断は必ず医師が行うものであり、自己判断での開始は避けてください。

体重管理が目的なら「マンジャロ」が主軸

体重を減らしたい場合、効果の大きさが臨床試験で確認されているのはマンジャロの成分であるチルゼパチドです。

一方でメトホルミンには、それに相当する減量効果は認められていません。併用することで上乗せ効果が期待できるとする見方もありますが、直接比較したデータは限られており効果も断定できません。

マンジャロとメトホルミンを併用するとどれくらい体重が減る?

お腹を見せる痩せた女性

マンジャロとメトホルミンを併用することで「〇kg体重が減る」という明白な効果を示すデータはありません。報告されているのは、それぞれの薬剤を単独で用いた場合のデータです。ここでは減量の主軸となるマンジャロ(チルゼパチド)の臨床試験の結果と、メトホルミンに減量効果を期待できるのかを分けて確認します。

チルゼパチド(マンジャロの有効成分)で報告されている体重減少率

チルゼパチドを用いた海外の第3相試験「SURMOUNT-1」では、BMI30以上、またはBMI27以上で体重に関連する合併症を1つ以上持つ成人2,539例を対象に、週1回の皮下投与が72週間行われました。ベースラインの平均体重は104.8kg、平均BMIは38.0です。72週時点での体重変化率は、以下のとおり報告されています。

投与群72週時点の体重変化率(平均)
チルゼパチド 5mg-15.0%
チルゼパチド 10mg-19.5%
チルゼパチド 15mg-20.9%
プラセボ-3.1%
出典:N Engl J Med 2022;387:205-216(SURMOUNT-1試験)(※2)

この試験は肥満症を対象としたものであり、国内でこの領域の適応を持つのは、同じチルゼパチドを成分とする「ゼップバウンド皮下注」です。ゼップバウンドは2024年12月に肥満症を効能・効果として承認され、2025年3月に公的医療保険適用の薬に登録されました。(※3)

一方でマンジャロの国内での効能・効果は2型糖尿病のみであり、体重管理を目的として使用する場合は適応外使用にあたります。上記の数値は、あくまで海外の試験でチルゼパチドという成分について報告された結果であるとご理解ください。

補足:ゼップバウンドは2026年5月に閉塞性睡眠時無呼吸症候群に関する効能又は効果が追加されました。

なお、日本人を対象とした国内第3相試験「SURMOUNT-J」でも、同様に体重の減少が報告されています。

投与群72週時点の体重変化率(平均)5%以上の体重減少を達成した割合
チルゼパチド 10mg-17.8%94.4%
チルゼパチド 15mg-22.7%96.1%
プラセボ-1.7%20.0%
出典:日本イーライリリー株式会社/田辺三菱製薬株式会社 プレスリリース(2024年12月27日)(※3)

この試験は肥満症と診断された日本人成人を対象に、食事療法と運動療法を行ったうえで実施されたものです。生活習慣の改善を前提としている点、また試験では10mgと15mgが検討されている点も含めて数値をご確認ください。

▼マンジャロの体重減少効果について詳しくはこちらをご覧ください。
マンジャロで何キロ痩せる?臨床データとアンケートをもとに体重変化の目安を解説【医師監修】

▼マンジャロとゼップバウンドの違いはこちらの記事で詳しく解説しています。
マンジャロとゼップバウンドの違いは?成分・適応・効果・副作用・費用を解説【医師監修】

メトホルミンにダイエット目的の効果は期待できるのか?

メトホルミンは、日本において肥満症やダイエットを効能・効果とする承認を受けておらず、体重を減らすための薬ではありません。役割はあくまで血糖や糖代謝のサポートです。

海外では体重への影響を検討した報告もありますが、対象が糖尿病予備群などに限られ、変化も緩やかです。チルゼパチドのような減量効果を期待できる薬剤ではないと理解しておきましょう。

補足:比較したデータは限られる
チルゼパチドとメトホルミンの併用について、単独使用と厳密に比較した国内データは乏しいのが現状です。それぞれの試験で報告された数値は、対象者も期間も条件も異なるため、単純に足し合わせて「併用すれば◯%減る」と考えることはできません。

【早見表】マンジャロとメトホルミンは何が違う?

人差し指を立てる男性医師

両剤は同じ2型糖尿病治療薬でありながら、作用の仕組みも使い方も費用感も大きく異なります。特に体重に対する位置づけは対照的で、減量効果が確認されているのはマンジャロ、血糖・糖代謝を支えるのがメトホルミンという構図です。全体像を一覧にまとめました。

項目マンジャロメトホルミン
分類GIP/GLP-1受容体作動薬ビグアナイド系経口血糖降下剤
国内の効能・効果2型糖尿病2型糖尿病
肥満症・ダイエットの適応なし(同成分のゼップバウンドが肥満症の適応を持つ)なし
主な働き食欲・満腹感に関わるホルモンの働きを補う肝臓での糖産生を抑え、インスリンの効きを改善
使い方週1回の皮下注射1日2〜3回に分けて内服
体重減少臨床試験で用量に応じた減少を報告減量を目的とする薬ではない
費用感高くなりやすい(用量で変動)抑えやすい
主な注意点胃腸症状、イレウス、膵炎など乳酸アシドーシス、ビタミンB12の吸収低下など

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マンジャロは「食欲・満腹感」に働く週1回の注射薬

マンジャロは、GIPとGLP-1という2つのホルモンの受容体に作用する週1回の皮下注射薬です。インスリンの分泌を促して血糖値を調整するほか、胃の内容物が移動する速度をゆるやかにし、脳の食欲中枢にも働きかけます。

その結果として満腹感が続きやすくなり、食欲が自然に抑えられることが、体重減少につながると考えられています。

▼マンジャロが他のGLP-1薬よりも優れている理由は?作用機序も解説
マンジャロと従来のGLP-1薬の違い|GIPとのダブル作用・効果などの比較まとめ【医師監修】

メトホルミンは「糖の処理」を助ける毎日の飲み薬

メトホルミンは、肝臓で糖がつくられすぎるのを抑え、筋肉などの組織でインスリンが効きやすい状態に整える内服薬です。食後の血糖値の上昇をゆるやかにする働きもあります。

ただし、食欲そのものを強く抑える(=体重を減らす目的で用いる)薬ではありません。あくまで血糖と糖代謝を支える役割を担う薬です。

使い方・続けやすさの違い

マンジャロは週1回の自己注射で済むため、服薬を毎日意識する必要はありませんが、注射への抵抗感や保管の手間があります。メトホルミンは1日2〜3回に分けて内服し、胃腸症状を避けるため食後に服用するのが一般的です。飲み忘れが起きやすい一方、注射に抵抗がある人には続けやすい形かもしれません。

メトホルミンの併用が向いているのはどんな人?

「血糖」に印がつけられた健康診断結果表

痩せたい人にとっての主軸はあくまでマンジャロであり、メトホルミンは減量の上乗せを狙って足す薬ではありません。併用が検討されるのは、以下のような人が血糖管理など別の目的で医師が必要と判断したケースです。

血糖値が高めで糖尿病予備群と言われた人

健康診断で血糖値やHbA1cの高さを指摘された人や、糖尿病予備群と言われた人は、血糖管理を目的にメトホルミンが用いられることがあります。そのうえで体重の改善も必要と判断された場合、医師がマンジャロの併用を検討するケースが挙げられます。あくまで血糖の治療が先にあり、減量目的でメトホルミンを追加するわけではありません

すでにメトホルミンを使用している人

すでに血糖管理などの目的でメトホルミンを継続している人が、体重の改善も目指すためにマンジャロの併用を検討するケースです。この場合も減量を担うのはマンジャロであり、メトホルミンは本来の目的で継続する位置づけになります。「メトホルミンで痩せないからマンジャロを追加する」という考え方ではありません。

なお、すでに糖尿病や予備群としてメトホルミンを服用中の人が、新たにマンジャロ等の追加を希望される場合、オンラインのダイエット外来ではなく、現在通院している主治医へご相談ください

継続通院ができ、医師の管理下で治療を進められる人

併用は、副作用の出方や検査値の変化を継続的に確認できることが前提となります。定期的な診察を受けられず、体調の変化を相談できない状態での併用は避けるべきです。特に腎機能の確認は乳酸アシドーシスのリスク管理につながるため、指示された間隔で受診と検査を継続できる人が対象になります。

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併用した場合の副作用や禁忌・注意点は?

副作用と書かれたボードを持つ医師

仮にマンジャロとメトホルミンを併用した場合、どのような副作用や禁忌・注意点があるのかをまとめました。自己判断で同時に開始することは避けてください。

マンジャロとメトホルミンの主な副作用

両剤とも胃腸症状が出やすく、併用時は症状の強さと続く期間に注意が必要です。特に注意したいのが、脱水を介した重篤な副作用の連鎖です。マンジャロによる吐き気や下痢で食事や水分が十分に摂れなくなると脱水状態に傾き、その状態でメトホルミンを飲み続けると重大な副作用である乳酸アシドーシスのリスクが高まります。

胃腸症状吐き気、下痢、腹痛、便秘など。用量を増やす時期に出やすい傾向があります
強い腹痛・嘔吐・腹部膨満膵炎やイレウス(腸閉塞)の可能性があるため、我慢せず早めに受診してください
乳酸アシドーシスメトホルミンの重大な副作用です。脱水、過度の飲酒、食事が摂れない状態、腎機能の低下が発現リスクを高めます
低血糖インスリンやスルホニルウレア剤などを併用している場合、リスクが変わります。使用中の薬剤は必ず申告してください
ビタミンB12の吸収低下メトホルミンの長期服用であらわれることがあり、貧血やしびれにつながる場合があります

また、以下のような症状が現れたときは速やかに医療機関を受診してください。

・食事や水分がほとんど摂れない状態が続いている
・下痢や嘔吐が続き、明らかに脱水が疑われる
・強い腹痛が持続する、嘔吐を繰り返す
・倦怠感、筋肉のこわばり、過呼吸、意識がもうろうとするなどの症状がある など

これらは自己判断で様子を見ることは避けましょう。特に発熱や下痢で食事が摂れない状態だった場合、メトホルミンの服用可否を医師に確認してください。なお、ヨード造影剤を用いる検査を受ける際は事前の休薬が必要になる場合があります。検査の予定がある人は必ず事前に申告してください

▼マンジャロの「副作用」に関するリアルな実態をまとめています。
マンジャロの副作用と対処法|自由診療経験者200人への独自アンケートでは「吐き気・嘔吐」が24%

併用を避けたほうがよい人・慎重に判断すべき人

・腎機能や肝機能に不安がある人(腎機能の程度により禁忌または慎重投与の対象)
・膵炎や重い胃腸障害の既往がある人
・妊娠中・妊活中・授乳中の人
・お酒を多く飲む人、発熱や下痢などで脱水を起こしやすい人
・高齢者(潜在的に腎機能が低下している場合があるため)

体質や持病、服薬状況によっては併用が適さない、あるいは慎重な判断が必要になる場合があります。特にメトホルミンは、重度の腎機能障害のある患者(eGFR 30mL/min/1.73㎡未満)や透析中の患者では禁忌とされています。(※4)上記に該当する人は必ず事前に申告しましょう

▼マンジャロを使用するにあたって正しい知識を身につけることが大切です。
マンジャロの危険性|死亡例との因果関係は?適応外使用のリスクや重大な副作用まで後悔しないための基礎知識

マンジャロとメトホルミンを併用した場合の費用は?

電卓を持つ男性医師

マンジャロを自由診療で使用する場合、費用は継続的な負担になります。ここでは一般的な相場の目安を示しますが、金額はクリニックや用量によって異なります。実際の費用は、診察料や検査費を含めた総額で確認することが大切です。

マンジャロの費用目安

マンジャロは高用量ほど費用も高くなり、一般的には2.5mgで月20,000〜30,000円、5mgで月35,000〜55,000円ほどが相場感です。低用量から始めて段階的に増量していくため、治療が進むにつれて月額も変化します。開始時の金額だけでなく増量後の費用も確認しておきましょう。

▼月2〜3万円が相場感!経験者のリアルな実態を調査しました。
マンジャロの値段相場|2.5mg【2,750円〜】経験者アンケートで見えたリアルな費用感も|2026年版

メトホルミンの費用目安

メトホルミンの費用は月に数千円程度と、マンジャロに比べて抑えやすいのが特徴ですが、そもそも減量を目的としたものではありません。「マンジャロ+安く痩せられる薬を上乗せする」という発想で併用する薬ではない点を、あらためてご理解ください。

併用した場合の月額イメージ

医師の判断で併用することになった場合、単純計算では2剤分の費用がかかります。また薬剤費に加えて診察料、血液検査などの検査費、配送料(オンライン処方の場合)などがかかるほか、何ヶ月継続するかでも総額が大きく変わります。

費用に関する注意点

安さを求めて個人輸入や海外通販に手を出すことは避けましょう。厚生労働省も注意喚起しているように、品質が保証されず偽造品のおそれがあるうえ、健康被害が生じても医薬品副作用被害救済制度の対象外となる可能性があります。(※5)必ず医師の診察のもとで処方を受けてください。

フォシーガ・ピル・他の薬との飲み合わせは大丈夫?

注意喚起のマークと医師

マンジャロとメトホルミン以外の薬剤を使用している場合、飲み合わせによって新たなリスクが生じることがあります。

フォシーガなどSGLT2阻害薬との併用によるリスク

フォシーガに代表されるSGLT2阻害薬は、尿から糖を排出することで血糖値を下げる薬剤です。この作用にともなって尿量が増えるため、特に注意したいのが脱水のリスクです。

マンジャロの胃腸症状で水分が摂れない状態に、SGLT2阻害薬による利尿作用が加わると、脱水が進みやすくなります。その状態でメトホルミンを継続すれば、乳酸アシドーシスのリスクが高まるため大変危険です。

SNSでは複数の薬剤を組み合わせる方法が紹介されることもありますが、より厳重な医師の管理を必要とする組み合わせであることを覚えておいてください。

ピル・ワーファリン・糖尿病薬を使っている人は申告を

マンジャロは胃の内容物が移動する速度をゆるやかにするため、同時に服用している内服薬の吸収に影響する可能性があります。低用量ピルやワルファリン(商品名:ワーファリン)など、血中濃度の管理が重要な薬を使用している人は必ず申告してください。

また、インスリンやスルホニルウレア剤などを使用している場合は低血糖のリスクが変わるため、同じく事前の確認が必要です。

リベルサスなど「GLP-1系の薬」は重ねて使わない

リベルサスやオゼンピックなど、GLP-1受容体に作用する薬剤をマンジャロと重ねて使用することも避けてください。同系統の薬を重ねて使用した場合の有効性と安全性は確認されておらず、副作用のリスクが高まるおそれがあります。

同じチルゼパチドを含む製剤同士の併用も同様で、この点は肥満症治療薬の最適使用推進ガイドラインでも明確に示されています。(※6)

▼各薬剤との詳しい違いはこちらをご覧ください。
マンジャロとオゼンピックの違い|効果・副作用・費用・臨床データを比較【医師監修】
マンジャロとリベルサスの違い|効果・副作用・費用・臨床データを比較【医師監修】

知恵袋・SNSの体験談はどこまで信じていい?

スマホを見ながら考える女性

治療を検討中の人は、使用者のリアルな声を知りたくなるかもしれません。しかし体験談は、その人の体質、用量、併用薬、診察の状況といった前提が異なるため、そのまま自分に当てはめないように注意が必要です。

「吐き気は辛かったが〇週間で落ち着いた」(匿名ケース)

知恵袋やSNSでは、「開始直後や増量直後は吐き気がつらかったものの、数週間かけて落ち着いてきた」という声をよく見かけます。こうした傾向は臨床試験の報告とも一致しますが、症状の強さや続く期間には個人差があり、誰もが同じ経過をたどるわけではありません。

一方、強い症状を「そのうち慣れる」と我慢した結果、受診が遅れるケースも見られます。特に、強い腹痛や繰り返す嘔吐は我慢すべきものではありません。落ち着いた人の体験談は安心材料になるかもしれませんが、それを理由に受診を先延ばしにしないことが大切です。

「痩せた/副作用なし」は個人差が大きい

「何kg痩せた」「副作用は出なかった」といった投稿は、あくまで個人の経過です。同じ薬剤を同じ用量で使用しても、体重の変化や副作用の出方は人によって大きく異なります。良い結果だけを見て期待を高めたり、逆に特定の悪い体験談だけで判断したりせず、幅のある情報として受け止めることが大切です。

過激な増量例・併用例は真似しない

SNSでは「最強のダイエット薬の組み合わせ」といった表現とともに、決められたペースより早く増量する方法や、複数の薬剤を重ねる方法が紹介されることがあります。

こうした使い方は医学的に適切とは限らず、重い副作用につながるため注意が必要です。用量や投与間隔は安全性を確認したうえで設定されているものであり、自己判断で変更してよいものではありません。

体験談より診察・検査を優先する

安心して治療を続けるためには、体験談ではなく医師の診察や検査値、そして自分自身の体調の変化を大切にしてください。SNSのインパクトのある表現に流されず、医師の診断をもとに判断していきましょう。受診時には現在の服薬状況や既往歴、これまでのダイエット歴を整理して伝えると、より具体的な相談ができます。

マンジャロとメトホルミンに関するよくある質問(FAQ)

FAQ

Q:マンジャロとメトホルミンはどっちが痩せやすい?

「減量」が目的ならマンジャロです。メトホルミンは体重を減らすための薬ではなく、血糖管理を主目的とする薬であるため、そもそも「どちらが痩せやすいか」で比較するものではありません。

Q:メトホルミンで痩せない人はマンジャロに切り替えるべき?

メトホルミンは減量を目的とした薬ではないため、「体重が減らない=効果がない/マンジャロに切り替えるべき」といった判断にはなりません。体重の改善を目指したい場合は、医師の診断のもと自分に合った治療法を選択しましょう。

Q:併用すると副作用は強くなる?

両剤とも胃腸症状が起こりやすく、注意点が重なる部分があるため、併用する際はより丁寧に体調の変化を観察することが大切です。特に吐き気や下痢による脱水は、重大な副作用を招くおそれがあるため注意しましょう。併用していて気になる症状がある人は無理に我慢せず、できるだけ早く主治医に相談してください。

Q:一緒に使えない薬はある?

禁忌とされる組み合わせに加え、低血糖、脱水、薬の吸収に関わる薬にも注意が必要です。GLP-1受容体に作用する薬剤同士は重ねて使用しません。また処方薬だけでなく、市販薬、サプリメント、漢方薬も含め、現在使用しているものはすべて申告してください。

Q:どのくらい続けると効果を判断できる?

短期間の体重の増減だけで判断することは適切ではありません。体重、食事量、副作用の出方、血糖値などの検査値を一定期間観察したうえで継続、変更、中止を検討しましょう。判断時期については、治療開始時に医師と目安を共有しておくと安心です。

▼食欲減退は初日から感じた人も。1ヶ月以内に体重減少効果を感じた人は?
マンジャロの効果が出るまで何日かかる?臨床データ・薬理作用・医師への相談目安などを解説【医師監修】

まとめ|マンジャロとメトホルミンの併用は「裏ワザ」ではなく選択肢のひとつ

メトホルミンは、血糖管理など別の目的がある人が医師の判断のもとで使用する薬であり、マンジャロの減量効果に対する上乗せを狙って足す薬ではありません。

大切なのは効果と安全性、費用のバランスを取りながら、安全に続けられる方法を選ぶことです。そのためにも自己判断はせず、医師とよく相談したうえで決定する必要があります

マルベルクリニック東京では医師によるオンライン診療サポートを実施しています

胸に手を当てる男性医師

マルベルクリニック東京では、マンジャロによるメディカルダイエットのオンライン診療に対応しています。体質や既往歴、現在の服薬状況を医師が確認したうえで、無理なく続けられる治療計画をご提案します。胃腸症状がつらい場合のサポート薬もご用意していますので、まずはお気軽にご相談ください。

本記事で紹介しているマンジャロ(一般名:チルゼパチド)は、日本では2型糖尿病治療薬として承認されていますが、ダイエット目的での使用は承認された効能・効果の範囲外です。当クリニックでのマンジャロ処方は自由診療です。標準的な治療期間、投与回数、主なリスク・副作用については、診療ページまたは下表をご確認ください。また、承認された効能・効果、用法・用量と異なる目的で使用した場合、健康被害が生じても医薬品副作用被害救済制度の対象とならない可能性があります。使用にあたっては医師の診察・判断を受けてください。

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マンジャロを自由診療で使用する場合の注意事項
治療内容医師の診察により、2型糖尿病治療薬として国内承認されているマンジャロを、自由診療として体重管理目的で使用する場合があります。
国内承認の状況マンジャロは日本国内では2型糖尿病治療薬として承認されていますが、ダイエット目的での使用は承認された効能・効果の範囲外です。
公的医療保険自由診療のため、公的医療保険は適用されません。
治療期間・回数週1回の皮下注射を行います。治療期間や投与回数は、医師が診察のうえ体調・副作用・治療方針に応じて判断します。
主なリスク・副作用悪心、嘔吐、下痢、便秘、腹痛、食欲低下、低血糖、急性膵炎、胆のう炎、胆管炎、胆汁うっ滞性黄疸などが報告されています。
入手経路当クリニックで使用するマンジャロは、国内で承認・流通している医薬品を医師の判断のもとで使用します。
国内承認医薬品等の有無同一成分のチルゼパチドを含む医薬品として、マンジャロが2型糖尿病治療薬として国内承認されています。ただし、体重管理目的での使用は承認範囲外です。
諸外国における情報海外では体重管理を目的としたチルゼパチド製剤が承認されている国がありますが、承認状況・適応・安全性情報は国により異なります。
救済制度承認された効能・効果、用法・用量と異なる目的で使用した場合、健康被害が生じても医薬品副作用被害救済制度の対象とならない可能性があります。

(注釈・参考文献)
※1:https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00070640
※2:https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2206038
※3:https://mediaroom.lilly.com/PDFFiles/2024/24-45_com.jp.pdf
※4:https://www.nittokyo.or.jp/modules/information/index.php?content_id=23
※5:https://www.pmda.go.jp/relief-services/adr-sufferers/0032.html
※6:https://www.mhlw.go.jp/content/10808000/001440799.pdf

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マルベルクリニック東京コラム編集部
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